La Repubblicaより「羽生、ソチに続く金メダル:ディック・バトン以来66年ぶりの快挙」

コリエーレ・デッラ・セーラと並ぶイタリア二大新聞の一つ、ラ・レプブリカ紙の記事です。

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平昌2018、羽生、ソチに続いてフィギュアスケートで金メダル:ディック・バトン以来66年ぶりの快挙

 

母国でポップスター並みの人気を誇るスケーターが1948年サンモリッツ大会と1952年オスロ大会を制したアメリカの選手以来の二連覇を達成
2位は同国の宇野昌磨、銅メダルはスペインのフェルナンデス

マッティア・キウザーノ記者
2018年2月17日

 

平昌 – オリンピック韓国大会で日本が熱狂

アリーナは日出る国の国旗を持ったファンでほぼ埋め尽くされた。
羽生結弦は平昌大会における日本人最初の金メダリストになっただけでなく、ソチ大会の快挙を繰り返し、男子シングルでは66年ぶりにオリンピックチャンピオンの座を二大会連続で維持した最初の選手になった。
最後にこの偉業を達成したのは1948年サンモリッツ大会と1952年オスロ大会を制したアメリカのディック・バトンだった。

宇野昌磨がハビエル・フェルナンデス(銅メダル)を上回って銀メダルを獲得し、日本勢の完全勝利となった。

羽生の演技はポップスターに相応しいファン達の熱狂的イベントを伴った。
演技終了と同時にスケートリンクはファン達が投げ込むクマのプーさんで完全に覆われてしまった。ファン達は自分達のアイドルに彼の幸運のお守りであるクマのぬいぐるみをプレゼントした。羽生は感謝し、プレゼントを巨大な袋に集めさせた。そして勝利が確定するとグリーンルームで涙を流した。11月に右足首を負傷して以来、羽生は一度も試合に出場出来ず、大会前には彼のフィジカルコンディションが疑問視されていた。

氷上の偉大なアーティストの大会になった。
80年代の主役でカナダのレジェンド、ブライアン・オーサーの元で共に練習する2人の優勝候補の音楽スタイルも興味深い大会だった。

2015年と2016年の世界チャンピオンで五輪メダルが欠けていたスペインのハビエル・フェルナンデスはドン・キホーテを演じ、ミッチ・リーのラ・マンチャの男の旋律に乗せて非常に安定した4回転ジャンプを披露した。

一方、羽生は東洋の興趣を選んだ。完璧な演技ではなかったものの(4トゥループ/3サルコウのコンビネーションと3ルッツで問題があった)、梅林茂のSEIMEIで彼のスタイルを昇華させた。

敢えて言うならば、演技冒頭の転倒にもかかわらずジャッジから銀メダルを授与されたもう一人の日本人、宇野に対する得点は驚きだった。

最終的に26年前から冬季オリンピックでメダルを獲得していなかったスペインにとっては歴史的な日になった。これでフェルナンデスとスノーボードのレジーノ・ヘルナンデスで合わせて2個のメダルを獲得した。

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GPFは勿論、世界選手権でさえ完全スルーなのに、やっぱりオリンピックは注目度が違いますね。

ラ・レプブリカはソチの時にも素敵な記事を書いてくれています

2014年2月16日の記事>>

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu