La Stampaより「氷上の兄弟 Hanyu&Co、君のライバルが親友の時」

イタリアの主要新聞の一つ、La Stampa紙の記事です

羽生結弦選手とハビエル・フェルナンデス選手の友人-ライバル関係に焦点を当てた感動的な内容なので翻訳します

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2018年2月18日
ジュリア・ゾンカ(平昌現地)

日本の選手がメイクリンクのフェルナンデスに勝つ
フィギュアスケート界では多くのビッグ達が共に練習する

オリンピック史上1000個目の金メダル
表彰台の一番高い場所に飛び乗り、フィギュアスケート史に名を刻んだ:
羽生結弦がソチ大会に続いて2個目の金メダルを手に入れ、オリンピックタイトルを守った。
1952年のアメリカのディック・バトン以降、誰も成し得なかった偉業だ。

統計、快挙、耐久力、恍惚とする観客

この金メダルはオリンピックの結晶であり、最大のライバルと共に練習することが至上の結果をもたらす証でもあった。

羽生はトロントで、今大会の教母でバンクーバー大会の圧倒的な女王、キムヨナのマエストロ、ブライアン・オーサーの下で練習しているが、一人ではない。

羽生を支え、王者を惜しみなく称賛する平昌の銅メダリスト、ハビエル・フェルナンデスとリンクを共有している。羽生はプログラム終了から堰を切ったように泣き始め、リンクメイトであるライバルと抱き合うまで泣き止むことが出来なかった。

このスポーツではもはや見慣れたこのような関係性を定義する言葉を見つけるのは難しい。

例えばユヴェントスとナポリの選手達が近くのフィールドで練習して更衣室を共有し、競泳選手のフェデリカ・ペッレグリーニがケイティ・レデッキーと同じプールで練習するようなものだ。

そんなことはあり得ないし、トップ選手達が身近で関わり合うのは非常に稀だ。陸上競技では起こり得るが、ラウンドや距離が異なる場合で、直接のライバルがずっと同じ場所で練習することはほとんどない。しかし、フィギュアスケートにおける兄弟対決はより崇高だ。

対抗意識と秘密

羽生はオリンピック出場さえ脅かした足首の怪我のせいで、シーズンの試合を全て欠場した。彼がどれほど辛い状況に耐え、どれほど苦しみ、ベストな状態に持っていくためにどれほど努力したか、フェルナンデスだけは詳しく知っていたはずだ。

他の選手達は皆、知りたがっていただろう、羽生が実際にはどのようなコンディションなのか?
でもフェルナンデスだけにはそれがよく分かっていた。そして、それでも彼に勝とうと試みた。
そしてそれが出来なかった時、彼は羽生を心ゆくまで号泣させ、そして彼を助け起こした。
彼の2個目の金メダルに歓喜する準備は出来ていた。

「一度でいいから二人で勝ちたかった」

羽生はまだ嗚咽しながらただこう言った。

このような構図はアイスダンスが始まる日曜日と月曜日に再び見ることが出来る。
金メダル争いは2組のペアの一騎打ちだ:フランスの世界チャンピオン、ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロンと2010年に金メダル、2014年に銀メダルを獲得し、再びオリンピックで踊るために戻ってきたカナダのテッサ・バーチュ/スコット・モイア。
二人組のペアは共にモントリオールで練習しており、互いを研究し、互いの欠点や素晴らしい点を把握し、互いに称賛し合う。そして、後はただ延々と振付を繰り返すだけの段階まで仕上がると、彼らは模擬試合を企画し、滑っていない方のペアは相手に声援を送る。
しかし彼らは非情だ。軽口を叩きながら、相手の僅かな隙も見逃さない。

自分達のプログラムの価値がどんどん高まっていることを知っていて、プログラムが創り上げられていく過程を観察し、互いの構成を追っている。あまりにも身近にいるので、プログラムを交換し合えるのではないかと思えるほどだ。

「そんなことはありません。私達の共存がうまく行っている理由は、私達のテクニカルスタッフが、それぞれの特徴を際立たせ、全く違ったものにしているからです。自分達に合わせてテーラーメイドされた選択をしています」

ロシアのメドヴェデワの場合はもっと難しい。彼女は自分と同等のライバルが同じリンクにいることを知らなかった。
しかしザギトワは急速に成長して欧州選手権では彼女を破り、今ではこれまで確実視されていたオリンピックタイトルを脅かす存在になった。
二人はモスクワでハードな練習をこなし、互いに刺激し合い、鍵を握るこの数か月間、疲労困憊するまでひたすら跳び続けた。そしてどちらが韓国のリンクの覇者かを決定するために対決する準備は出来ている。
唯一確実なことは金銀メダルがこの二人の元に行くことだ。
毎日、振付を磨きながら築かれてきた熾烈な決戦が始まる。

 

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☆男子フリーのグリールームからフラワーセレモニーに至るユヅハビのシーンには世界中が感動したと思います。
La Stampa紙は羽生君二連覇の記事は別に書いているのに、加えてユヅハビまで特集してくれました!La Stampa羽生金メダル:プーの雨

スポーツ新聞ではなく普通の全国紙がわざわざ紙面を割いて特集するほど強烈なインパクトだったのでしょう。

このシーン、何度見ても泣けるので自分用に貼らせて頂きます:awww:


ハビはトロントのアパートを引き払ってマドリッドに戻ったようですが、ユーロには出場し続けるようなので、これからも時々クリケットで一緒に練習出来るのかな?
また一緒の表彰台が見たいです!!!

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