L’ALTRO GIAPPONE「トータルパッケージ~羽生結弦に捧ぐ」動画公開

人間、チャンピオン、アーティスト、スーパースター
マッシミリアーノ・アンべージが語る

皆さんお待たせしました。
ついに動画が完成しました!

羽生結弦と彼のスケートを愛する人々の愛と情熱と献身が詰まった渾身の作品に仕上がっています。
ハンカチを用意されることをお勧めします:awww:

製作
L’ALTRO GIAPPONE

協力
ナポリ国立考古学博物館

講演
マッシミリアーノ・アンべージ
(冬季競技アナリスト/ジャーナリスト、ユーロスポーツ解説者)

イントロダクション
バルバラ・ワシンプス
(L’Atro Giappone芸術監督)

寄稿ビデオ
キアーラ・ギディーニ
(ナポリ東洋大学「東アジアの宗教及び哲学」学科教授)

寄稿
カーティア・チェントンツェ
(ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学アジア研究学部教授、早稲田大学講師、舞台芸術研究者)


こちらはイタリア時間の今朝、L’Altro GiapponeのFBページに投稿されたお知らせです

本日14時 (02.00 pm CET) から#laltrogiapponeは先月13日にナポリ国立考古学博物館で開催された講演「トータルパッケージ~羽生結弦に捧ぐ」をYoutubeで配信します。
リンク : https://youtu.be/8ZSt5V8KwgA

スポーツ界及び芸術界における日本の唯一無比の人物、#羽生結弦に捧げられた初めての学際的イベントであり、国際的名声を誇る冬季競技の専門家、マッシミリアーノ・アンべージの協力によって実現しました。このような学術的環境で、史上最高のアスリートの一人に完全にフォーカスするこという点においても、ほとんど前例のない企画です。

動画では講演が完全に再現されており、英語と日本語の字幕が付いています。動画説明に目次が掲載されています。
**除外された内容:著作権の制限により、イベント中に上映された映像を挿入することは出来ませんでしたが、一部の短い抜粋のみが挿入されています。全ての演技映像が含まれた完全版のイベント動画を再配信出来る方法が見つかることを願っています。

最後にこのイニシアティブがイタリアから、そしてナポリから発したことを嬉しく思います。波紋が広がり、同じような別の波が生まれることを願っています。

L’ALTRO GIAPPONEはイベント実現を可能にし、撮影を許可してくれたナポリ国立考古学博物館館長パオロ・ジュリエリーニ、 寄稿してくれたキアーラ・ギディーニ  (ナポリ東洋大学)及びカーティア・チェントンツェ  (ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学)、そして動画制作後の過程で必要不可欠なサポートを提供してくれた羽生結弦イタリアンFBファングループの皆様に感謝します。
監修/モンタージュ:The Mother Factory


講演では2012年ニース世界選手権のロミジュリ、2015年バルセロナGPFのSEIMEI、2017年ヘルシンキのホープ&レガシー、平昌オリンピックのショートとフリー、2019年埼玉世界選手権のORIGIN、2020年全日本選手権の「天と地と」を初めとする演技映像がスクリーンで上映されましたが、著作権の関係で動画に含めることは出来ませんので、スロー映像の一部、または画像に差し替えられています。 編集の方は本当に大変だったと思います。

英語の翻訳は15人ほどで分担したそうですが、日本語は私が翻訳と字幕挿入を一人で両方やったので大変でした。翻訳は思ったより早く終わりましたが、慣れない字幕挿入の作業に悪戦苦闘しました。
Youtube Studioを使って挿入しましたが、テキストを直接画面に書き入れる訳ではないので、注意してタイミングを合わせて挿入したつもりなのに、視聴してみるとかなりズレてしまっていました(私が不慣れで要領を得てないせいだと思いますが)。仕方がないので後からミリ秒の数字を手動で修正していきましたが、さすがに全てを完璧に合わせていたら、気が遠くなりそうなほど時間がかかりそうだったので、多少のズレは見ない振りをしました。どうかご容赦を。

最後に挿入されている羽生君のプロフィールは伊ウィキペディアの文章を使ったそうなので訳しませんでした(翻訳を入れると左の羽生君の美しい写真が見えなくなってしまいます!)。

伊ウィキの該当部分は過去に訳したことがあります。

歴代プログラムの上映時間も含めると2時間を超える講演でした。
マッシさんは羽生結弦を語るのに原稿も台本もいらないのですね。言葉の一つ一つが心の底から、魂から沸き上がっているのが分かりました。時間があればもっともっと幾らでも話したかったのではないでしょうか。

しかし、このような次元で羽生結弦にフォーカスしたイベントが、日本で開催されたことがあったでしょうか?
大学教授の学者先生が、研究分野の見解から羽生結弦を語り出した時は仰天しました。このテーマで是非、論文を書いて頂きたいぐらいです。
しかもナポリ国立考古学博物館です。日本なら上野の東京国立博物館に該当する場所です。

会場となったナポリ国立考古学博物館オーディトリアム
ナポリ国立考古学博物館外観

威信のある国立博物館で、イタリアではマイナー競技の、イタリア人ではない選手に捧げられたこのようなイベントが企画・開催されたのは、イタリアが芸術の国で、羽生結弦が生きる芸術だから、というのは勿論ですが、同時に彼が人間としても国境や文化を超えて、人々のロールモデルとなり、インスピレーションとなる比類のない存在だからです。

これはイタリアとマッシミリアーノさんから史上最高のスケーター、羽生結弦に捧げられた講演です。
どうか羽生君ご本人に届きますように・・・

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu