Neveitaliaより「バルセロナ、またしても羽生結弦とロシアのティーンエイジャーが制す」

グランプリファイナル・バルセロナ大会の総括記事です。
記事を書いているのはイタリア・ユロスポ実況のマッシミリアーノ・アンベージさんです。

2015GPF_cerimonia

原文>>
(2016年12月13日)

12カ月たってもグランプリファイナルの主役は全く変わらなかった。
この大会の絶対的スーパースターはまたしても羽生結弦だった。

現オリンピックチャンピョンは330.43点という宇宙レベルの歴代最高得点を叩き出し、グランプリファイナル三連覇を果たした史上初の男子選手となった。

ブライアン・オーサーの教え子にとって、現在のプログラム構成で獲得可能な最高得点が339.44だと言えば、彼が成し遂げた快挙のスケールの大きさを理解してもらえるだろう。

今後については長い記述が必要だが、エキシビションであまりにも簡単に決まった4ループが、新たな非合法兵器になる可能性がある。

グランプリファイナルのシニアの試合で更新された数々の新記録が示しているように、全体的に見て、大会の平均レベルは爆発的に向上している。

女子シングルでは、主導権は依然としてロシアの手にがっしりと握られたままだった。
16歳のエフゲニア・メドベデワが圧勝し、ジュニア大会に続いてシニアでもこの大会のタイトルを手にした史上3人目の選手となった。

より若い世代でも音調は変わらず、ジュニア大会の歴代最高得点を更新した14歳のポリーナ・ツルスカヤが圧倒的な強さを見せつけた。
2人のティーンエイジャーはいずれもモスクワでエテリ・トゥトベリーゼに師事している

ペアでは先シーズンは優勝候補ペアに敗れたクセニヤ・ストルボワ/ヒョードル・クリモフ組がタイトルを奪還した。二ーナ・モーゼルの弟子達は現オリンピックチャンピョン、ボロソジャル/トランコフ組しか成し遂げていない230点越えも達成し、華々しい勝利を飾った。

ジュニア大会でもエカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト組が圧倒的な強さを見せつけてロシアに勝利をもたらした。

アイスダンスではケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ組がグランプリ大会6試合全勝という無敵ぶりを見せ、12か月前と同じように2位以下に大差をつけて圧勝した。

ジュニア大会も北米組が制し、アメリカのロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター組が優勝を飾った。

ポリーナ・ツルスカヤ、男子ジュニアを制したアメリカの16歳のネイサン・チェン、ウィーバー/ポジェ組、マクナマラ/カーペンター組はグランプリ大会を全戦全勝で締めくくった。
特にアイスダンスの若いロシアのペアは6つのプログラム全てにおいて無敗だった。

グランプリファイナル・バルセロナ大会の優勝者はいずれもショート、フリー共に1位で、彼らの実力について疑問の余地は全くなかった。

イタリアのフィギュアスケート界にもカタローニャから朗報が届いた。
アンナ・カペッリーニ/ルーカ・ラノッテ組がアイスダンスのシニア大会で3位に入り、出場4度目にして、ようやく表彰台に上ることが出来たからだ。

また、宮原知子、ハビエル・フェルナンデス、宇野昌磨、そしてアレックス・シブタニの体調不良にも関わらず、リンクに降り、表彰台を賭けて戦ったシブタニ兄妹の演技も特筆に値する。

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非合法兵器って・・・

そう言えばポッドキャストで3アクセルについて『人類には禁止されている入り方の3アクセル』と形容していました。

ジュニアのネイサン・チェン選手は全米選手権で4トゥループをイーグルから跳んでいました。
ボーヤン選手もこれまではショートの4Tの前にステップが無く、いつもGOEでマイナスが付いていましたが、四大陸選手権ではマッシミリアーノさん曰く『ハビエル・フェルナンデスと同等、あるいは彼よりやや難しいステップ』(つまり羽生君の次に難しい入り方)からこのジャンプを跳んでいました。
4回転ジャンプをただ跳べばいい時代から、
GOEを稼ぐためにジャンプの前後に如何に工夫を凝して跳ぶかが勝敗を分ける時代になりましたね。
羽生君が男子シングル全体に与えた影響は計り知れない

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