Neveitaliaより「羽生結弦、福岡グランプリファイナルでショート歴代最高得点を叩き出す」

ソチ五輪シーズンのグランプリファイナル男子ショートの記事です。記事を書いているのはイタリア・ユーロスポーツ実況のマッシミリアーノ・アンベージさんです。

GPF_2013SP

(2013年12月5日)

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羽生結弦はショートプログラムを大差に圧勝し、グランプリファイナル優勝がほぼ確実になった。

間もなく19歳になる日本人選手はほぼ完璧な演技で、福岡マリンメッセの観衆から相応しいスタンディングオーベーションを浴びた。

ブライアン・オーサーの教え子は100点まで僅か小数点の高得点を叩き出し、カナダのパトリック・チャンが保持していたショートプリグラムの歴代最高得点を塗り替えた。

特筆に値するのは傑作選に入る名演技の中で彼が披露した羽生史上最高のステップからの途方もない4トゥループである。そしてカウンターからの壮大なトリプルアクセルと3ルッツ/3トゥループも何の問題なく決めた。唯一のミスは、最後のコンビネーションスピンぐらいで、これで100点越えを逃した。

得点を注意深く分析すると、技術点で歴代最高点を更新しただけでなく、演技構成点でも数点得点を伸ばした。氷上で彼がやってのけたことを見れば、議論の余地のない評価である。

羽生にとって(チャンについても同様だが)、滑り慣れた前シーズンのプログラム、ジェフリー・バトル振付けの『パリの散歩道』を持ち越すという選択が吉と出た。

他の5人のライバル達がことごとくジャンプ要素でミスを連発したこともあり、羽生は圧倒的リードでこの日の試合を終えた。

2位には12点もの大差を付けられたカナダのパトリック・チャンが入ったが、福岡のショートプログラムは完敗だった。

3度の世界王者は、4トゥループ/3トゥループのコンビネーションジャンプを確実に決めるが、苦手な3アクセルで転倒しかけ、後半の3ルッツがダブルになった。キャメルスピンでようやくレベル4を獲得したのは良かったが、5項目の演技構成点でskating skillsとtransition 以外の3項目で羽生が上回ったことは心配すべきことだ。いずれにしても、ジャンプのミスで挽回困難な大差を付けられることになった。

そのチャンと6点差の3位に入ったのは、回転不足判定を受けた4トゥループの転倒後、演技を立て直した織田信成だった。

日本のベテラン選手は選手生活最後のグランプリ大会で、ようやく全てのスピンでレベル4を揃えたが、演技構成点では羽生とチャンに大差を付けられた。

織田と僅差の得点を獲得したのは4トゥループで転倒し、コンビネーションのセカンドジャンプが3トゥループから2トゥループになってしまったハンヤンだけだった。

4トゥループが決まらず、3アクセルがシングルになったロシアのマキシム・コフトゥンにとっては今日のプログラムは忘れるべきパフォーマンスとなってしまった。

開催国の町田樹は最初の3トゥループがダブルになった。日本人選手の不幸は、3ルッツ/2トゥループを跳んでしまったため、プログラムで同じ種類、同じ回転数のジャンプ(この場合2トゥループ)を2度跳んではいけないというルールによって、コンビネーションジャンプがカウントされなかったことだ。

コンビネーションジャンプでのみ同じジャンプを2度跳ぶことが出来る(例:3トゥループ/3トゥループ)。

< 男子ショートプログラムの順位>

1) (JPN) – Yuzuru HANYU (video)

99.84   (54.52|45.32) 歴代最高得点

2) (CAN) – Patrick CHAN (video)

87.47   (42.79|44.68)

3) (JPN) – Nobunari ODA (video)

80.94   (41.76|40.18) – 1.00

4) (CHN) – Han YAN

77.75   (39.82|38.93) – 1.00

5) (RUS) – Maxim KOVTUN

68.92   (31.42|38.50) – 1.00

6) (JPN) – Tatsuki MACHIDA

65.66   (26.52|40.14) – 1.00

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☆ 福岡GPFのこの『パリの散歩道』は凄かったですね。
冒頭の4Tは何処までも飛んで行ってしまいそうなほど、素晴らしいジャンプでした。

この前のエリック・ボンパール杯では完敗で、はやりパトリック強し・・・と思いましたが、ここから羽生君の快進撃が始まりました。
ソチ金メダル→三冠の序章を飾る素晴らしい演技でした!

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