Neveitaliaより「羽生結弦が全日本三連覇、しかし2位3位はサプライズ」

Neveitaliaに掲載された2014年全日本の記事です。 JN_FS2014  (2014年12月27日)

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長野の「ビック・ハット・アレーナ」の観客から鳴り止まぬ拍手を浴びる羽生結弦は、ライバル達に圧倒的大差をつけ大会三連覇を達成した。

オリンピックチャンピョンはショート、フリー共に1位だった。フリープログラムでは冒頭の4回転サルコウで転倒するものの、目がくらむほど美しい4回転トゥループと2本のルッツと2本のアクセルを含む8つのトリプルジャンプを成功させた。羽生はスピンで小さなミスがあったものの2日間の試合で全てにおいて圧倒的な勝者であった。

ホームで得た得点は輝かしい勝利を収めたバルセロナGPファイナルに近いものだった。 大混戦となった2位争いの予想外の勝者となったのは17歳の宇野昌磨で、ここ数か月の目覚ましい成長を改めて証明した。全日本ジュニアの優勝者は大会中、最も安定したスピンを披露し、4回転トゥループと2本のアクセルを含む8つのトリプルジャンプを決めた。最後の3F-3Tのコンビネーションジャンプが乱れたが、世界トップクラスに入る資格が十分にある彼の演技を損なうことはなかった。

驚きだったのはショートは悲しい6位だった小塚崇彦が驚異の追い上げで3位に入ったことだ。 絶不調だったシーズンの後、ようやく歯車がかみ合い、4回転トゥループを取り戻した佐藤信夫の教え子のフリー冒頭は素晴らしかった。2本の4回転トゥループ(1本は2Tとのコンビネーション)、2本のトリプルアクセル(2本目は2T2Loとのコンボ)を決めた。

後半は体力が低下し、幾つかのトリプルジャンプで着氷をこらえる場面もあったが、彼の昔のレベルに近い演技を損なうことはなかった。

失望者のリストに名を連ねたのは間違いなくトップ選手のひとり、町田樹である。昨年の世界選手権銀メダリストは、2本目の4回転トゥループで転倒した上、トリプルアクセルでもミスがあり4位に終わった。大阪出身の24歳は演技開始直後から覇気がないように見えた。
幾つかのジャンプの着氷では明らかに不安げなのが分かった。 全体として大惨事だったグランプリファイナより高い得点が出たが、ジャンプで得点の痛い損失があり、表彰台に上がることは出来なかった。

バルセロナからの帰還者と言えば、無良崇人も表彰台に9点も届かず、またしても5位に終わることになった。 ショートの4回転トゥループの酷い転倒で大きく出遅れた昨季四大陸選手権の覇者は、それなりに良い演技だったが、ライバル達に差をつける何かが足りなかった。
決定的な敗因となったのは、着氷時に手を付いた1本目の4回転トゥループの回転不足、トリプルループのステップアウト、2回転にダウングレードされたトリプルフリップの両足着氷で減点されたことだ。

NHK杯と全日本ショートプログラムの成功の後、リンクに降りた村上大介も辛酸をなめることになった。今日は4回転トゥループとトリプルアクセルを放棄し、主要な武器は先が折れた状態だった。その他にも酷い転倒がありフリープログラムでは8位、全体でも将来有望な14歳、山本草太に次ぐ7位だった。

全日本の結果を受け羽生結弦は上海で行われる世界選手権の出場が決定した。連盟の定める基準によれば宇野昌磨も安心して眠ることが出来るだろう。 最後の枠は小塚崇彦と町田樹で争われることになる。

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☆「目がくらむほど美しいジャンプ」って凄い表現ですよね。 前にも羽生君のジャンプやスケーティングについてCeleste(神々しい、この世のものとは思われない)とかSublime(気高い、崇高な、卓越した)いう形容詞が使われていたんですけど、これは普段の会話とか文章にはほとんど登場しない言葉で、例えばダ・ヴィンチの「最後の晩餐」とかミケランジェロのシスティーナ礼拝堂とかヴェルディのレクイエムというような芸術作品の中でも神の領域に近い傑作中の傑作に使われるような形容詞なんです!! イタリアでは羽生君はもはや(別の惑星の?)芸術品扱いです。

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