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Neveitaliaより「羽生結弦のシーズン初戦フィンランディア杯が刻一刻と迫る」

羽生結弦選手の五輪シーズン(2013-2014)初戦、フィンランディア杯を翌日に控えたNeveitaliaの記事です。

PreFin_2013

(2013年10月4日)

原文>>

10月5日土曜日、ヘルシンキ時間の14時19分(イタリア時間13時19分)にオリンピック金メダルの最有力候補のひとりである日本の新鋭、羽生結弦の今シーズンの戦いが幕を開ける。

今世紀最大の大会、オリンピックと母国の埼玉で開催される世界選手権までの彼の長い道のりはこのフィンランディア杯からスタートする。

仙台出身の18歳は、日本のチームメイト(鈴木明子、庄司理沙、中村健人)と共に昨晩、この大会の歴史的開催地であるエスポーに到着し、ショートプログラムの滑走順を決める抽選会に参加した。

全ての関係者の関心は、2006年のオリンピックにおけるロシアのペア、トトミャニナ/マリニン組の名演技が記憶に残る難曲、ニノ・ロータの『ロミオとジュリエット』の音楽にデヴィッド・ウィルソンが振付けを担当した新しいフリープログラムに集中している。羽生は、ウィリアム・シェークスピアの有名な非劇をテーマにした音楽で既に演技し、大成功を収めている。全てのフィギュアファンは、2012年のニース世界選手権の感動と、ベテラン、チャンと高橋に次ぐ銅メダルに相応しい圧巻のフリープリグラムの演技を未だに記憶していることだろう。この時は16世紀の悲劇を現代風にアレンジした映画『ロミオ+ジュリエット』のメインテーマであるクレイグ・アームストロング作曲『Kissing You』を選んだ。

一方、ショートプログラムについてはカナダのブライアン・オーサー率いる有能なテクニカルスタッフが、北アイルランド出身のギタリスト、ゲイリー・ムーアの『パリの散歩道』の調べにジェフリー・バトルが振付けた昨シーズンのプログラムを持ち越すという無難な戦略をとることを決断した。当初、羽生は新しいプログラムを作ることを検討していたが、最終的に昨シーズン3度(スケートカナダ、NHK杯、全日本)に渡って95点を越える高得点を叩き出した、いわゆる『確実なプログラム』を再使用することにした。

フリープログラムの話題に戻ると、ジャンプ構成については8月末に羽生自身が今シーズンの練習の一環として仙台に短期間滞在した際、アイスリンクで地元メディア(100人以上の記者が集結した)に仄めかした内容と何ら変更はないようだ。

当時、日本の選手は「ニノ・ロータのロミオとジュリエットで滑ることを決めました。ずっと使いたかった曲で、震災後のシーズンで使用したグレイグ・アームストロングの曲を思い出します。このプログラムは僕にとって何か特別なものでした。でも、ニノ・ロータのロミオとジュリエットは違う音楽ですし、僕のフリープログラムは雰囲気の異なる作品になると思います。技術面については、昨年と違って最初に4サルコウ、次に4トゥループを跳ぶつもりでいます。実はロンドン世界選手権でも最初のジャンプを4サルコウにするつもりでしたが、インフルエンザと膝の怪我の影響でエレメンツの順序を変更する余裕がありませんでした。現在、4トゥループには何の問題もありませんが、4サルコウの確率はまだそんなに高くありません。一番難しいジャンプをプログラムの最初に持ってくる方が、気持ち的にやりやすいと思います

また、チャンと高橋への対抗策に関する羽生の分析は非常に聡明で興味深い。

フリーを4トゥループ2本にすることも出来ましたが、そうすると後半のジャンプ構成を変更しなければならなくなります。それに今では多くのスケーターがフリーで4トゥループを2本入れていますが、サルコウとトゥループを両方入れているスケーターはごく僅かです。このことは僕の武器になります。PCS(演技構成点)ではパトリックと大輔さんにかないませんから、より高難度のジャンプをより質の高い着氷で決めることで、技術点で高得点を稼がなければなりません

また、全日本チャンピョンはスタミナ強化と上半身の筋力トレーニングを重点的に行ったと語った。

夏の間のトレーニングのおかげで、身体的に以前と比べて非常にいい感覚です。試合に挑戦するのが待ちきれませんグランプリファイナルにひとつのピークを持っていきたいと思っています。なぜならファイナルはオリンピック出場選考基準のひとつだからです。目標は全日本の前にソチ出場資格の基盤を築くことです。でもライバル達も戦闘準備が整っていることは分かっています。高橋選手と小塚選手の練習ビデオを見ましたが、以前より更に完成されている印象を受けました。だからこそ、最高のコンディションを見つけて維持するために、もっともっと頑張らなくてはならないのです

仙台で行われた報道陣の取材中、羽生はフリープログラムを部分的に披露した。4トゥループは明らかに何の問題もなかったが、4サルコウでは苦戦していた。

明日から、前大会のディフェンディングチャンピョンとして、そして何よりも間近に迫ったグランプリシリーズに向けてコンディションとプログラムを試すためにエスポーで開催される試合に挑む。羽生はセント・ジョン(ニューブランズウィック州)で行われるスケートカナダとパリのエリック・ボンパール杯に出場することが決まっている。

どちらの大会でも倒すべき最大のライバルは世界選手権三連覇中のパトリック・チャンだ。12月初旬に福岡で開催されるファイナルへの切符をつかむことが彼の最低限の目的であることは明白だ。

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☆ 今でこそハニュー大好きを公言し、Neveitaliaをあからさまに私物化して、隙あらば羽生君の特集記事を掲載しているマッシミリアーノさんですが、当時は絶対王者のパトリックが世界選手権三連覇中でチャン王朝全盛期だったはず(前シーズン、羽生君は怪我の影響で世界選手権は4位、メダルを逃しました)。
にもかかわらず、シーズン開始前からソチ金メダルの最有力候補の一人と明言してくれています。

しかも、まだ試合が始まっていないというに、何と言う熱い記事でしょうか!!
他の有力選手についてもシーズン初戦の記事を一応書いていますが、長さとクオリティにおいて気合いの入り方が全然違う!!

更にニースのロミジュリに言及する下り(当時、私はRai Sport放送の方しか知らなくてマンマ解説で観戦していました。マッシミリアーノさん&アンジェロさんの解説も聞いてみたかったです・・・)では演技動画(スペイン解説版)のリンクをわざわざ貼り付けるこだわりぶり。

まるでこのシーズンの羽生君の驚異的な進化→ソチ金メダルを予見していたような記事ですね。

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち