今晩行われたスケートカナダ男子公式練習の記事です。
(2015年10月30日)
☆翻訳は男子シングルだけ
レスブリッジのエンマックス・センターで開催されるグランプリシリーズ第2戦、スケートカナダの前日の今日、2回に渡る公式練習が行われた。この公開練習は、当然のことながら、間近に迫った試合に向けて重要な指標となる。
今日の主役は朝に行われたショートプログラムの練習を欠席し、2回目の練習に時間厳守で現れた羽生結弦だった。
五輪王者は、日本映画『陰陽師』のサウンドトラックの曲『SEIME』に乗せたシェイ=リーン・ボーン振付けの新しいフリープログラムのランスルーに取り組んだ。
演技はただただ銀河レベルだった。ブライアン・オーサーの教え子は、プログラム冒頭で壮大な4サルコウを決めると、4トゥループを確実に決め、天才的な方法で振付けに組み込まれた3フリップを何の準備もなく跳んで見せた。
一息ついた後、後半に集中するためにステップシークエンスを行った。
傑出した技術で4トゥループ/2トゥループを持ちこたえた後、3アクセル/3トゥループと3アクセル/1ループ/3サルコウを圧倒的なほど軽々と着氷した。羽生は彼にとっては平凡なジャンプである3ループを跳ばずに一息つくが、すぐにハイペースで再発進し、フライングキャメルスピンへと続く高さのある巨大な3ルッツを決めた。
3度目の休みを取った後で、プログラム最後の20秒を披露し、コンビネーションジャンプで締めくくった。
つまるところ、仙台の二十歳はランスルーでフライングコンビネーションスピン、3ループ、コレオシークエンス以外の予定された全てのエレメンツを披露した。
羽生は今日の演技で観客の言葉を失わせ、ライバル達を全滅させた。
というのも、もしこの演技を試合でも出来れば、TES110点、PCS95点の価値がある。
実際、スピンとステップをレベル4と仮定した羽生のプログラムの基礎点は95.79だが、今日アピールしたクオリティなら技術点だけであと15点は余裕で積み上げられるだろう。
その他の選手では村上大介の4サルコウの安定感が際立ち、まずまずだったパトリック・チャンはランスルー以外では4トゥループと3アクセルの調子を戻してきていた。
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☆ ライバルを全滅させたって!!!すごい表現ですね!
公式練習の後、NeveitaliaフィギュアスケーティングのFBグループも盛り上がっていたのですが、印象的だったのがロレンツォ・マグリさん(ポッドキャスト最終回で「羽生結弦はISUのルールを変える」と言っていた人です)のコメント
「これはもう、『Senior Men』の上に『HANYU Men』という別のカテゴリーを作るべきだろう!エントリー出来る選手はほとんどいないだろうけれど」