Neveitaliaより「ブライアン・オーサーによれば羽生結弦は上海世界選手権に向けて準備は出来ている」

Neveitaliaに掲載されたオーサーコーチのインタビューの記事です。
その前に小林部長の発表があり、意見の食い違いが混乱を招いたようですね。
このオーサーコーチのインタビューは瞬時に各言語に翻訳され、世界中に拡散されました。

でも実際には小林部長のコメントの方が正確だったわけですが・・・

Mar20152

(2015年3月19日)

原文>>

北米の記者のインタビューを受けたブライアン・オーサーがここ数か月間、羽生結弦がどのように練習を行っていたか説明した。

最初に断わっておかなければならないのは、コーチと選手が最後に会ったのは12月末に行われた全日本だということだ。

この時から彼らが直接会うことは不可能になり、オリンピックチャンピョンは上海世界選手権に向けてたった一人で練習しなければならなくなった。

全日本の直後に受けた手術は別として、羽生の一番の問題は1月後半に起こった右足首の怪我だった。このことに関するオーサーの説明には何ら疑問の余地もない。「彼にはいつものことなんだけれど、リンクに戻るや否や全てのエレメンツをやってみようとしたんだろうね。それで怪我をした」

この右足首の負傷により、日本の天才は練習拠点であるブライアン・オーサー率いる『スクデリア』があるトロントに戻れなくなってしまった。

この時から、コーチと選手は状況に順応し、毎日メールでやり取りしなければならなかった。

カナダ人のコーチは少し難しい状況だったと語ったが、別の選択肢はなかったことを強調した。「それぞれの練習でやるべき幾つかの指示を彼に伝え、ランスルー練習をどのように構成するか説明しました。このような状況では、リンクに降りてやりたいことや出来ると思うことを全て試すよりも、練習プランを設定してこれを守ることがより重要だと思います」

勿論、リンクで行われる練習を直接見て、リアルタイムで必要な指示を与えることが出来ないというハンデはある。

「ユヅルは」オーサーはこう断言する。「練習はうまく行っていて、私が要求した方法で様々なランスルーを行っていると言っています。彼を直接見れる時が来れば、彼の状態について意見を言うことが出来ます」

オーサーの話によれば、羽生は4回転トゥループと4回転サルコウを完成しており、シーズン前半で見られたトリプルルッツの問題も解決しているようだ。

「4回転ジャンプとトリプルルッツに関しては、彼と何度もメールで議論し、今では全てうまく行っているようです」

一番の問題は一人で練習しなければならない時、モチベーションを維持するのが難しいということだ。しかし、この点においてもオーサーは教え子を信頼している。「勿論、ユヅルは毎日フェルナンデスの傍で練習したかったでしょう。でも彼は一人でも自分をコントロールすることが出来るし、自分がどこに到達したいかを知っています。でも彼は私達が恋しいと何度も言ってきました」

しかしながら羽生のプラス面も見くびってはならない。日本から上海に到着すれば、時差に適応する必要は全くなく、現在、最も威信あるタイトルを持つ大スターの教え子の戦闘力に信頼を寄せるオーサーと一緒に何度も練習することが出来るのだ。

 

 

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu