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NHK杯を見て感じたこと・・・

試合の感想じゃないです(笑)

 

まだ全部の試合を見れていませんが、ユロスポチェンネルを開き、会場の様子から最初に受けた印象は、観客席がかなり密だということです。

隔席販売だったようですが、アイスアリーナはコンサートホールや映画館に比べると元々座席が小さいですから、隔席でも隣の人とかなり密接しており、ヨーロッパが実施しているような1メートルのソーシャルディスタンスは当然確保出来ません。

日本の観客はロシアと違ってマスク着用義務はさすがにきちんと守っていましたが、この状態で数時間屋内にいるのはやはり高リスク、という気がします。

製氷タイムに混雑するであろうトイレや通路ではリスクは更に高くなります

更に驚いたのが、リンクに近い地階席まで観客で埋まっていたことです。

私はリンク際の席は販売しないと思っていましたから・・・

ロシアのロステレコム杯では、マスク着用はかなりいい加減でしたが、観客席はリンクからもっと離れていました。

そして海外から入国した選手やコーチを含め、出場選手や会場スタッフは検温だけでPCR検査を受けていない、というのも驚きです。

全日本での感染対策やリスク対応もこの程度なのかと思うと正直ゾッとしました。
そして全日本は出場選手もスタッフもメディアもNHK杯とは比較にならない程多いのです。

 

ヨーロッパに比べると確かに日本の新規感染者数は断然少ないですが、そもそも検査数が違うということを留意しなければなりません。

イタリアでは政府が積極的なPCS検査と抗体検査を市民に推奨しており、今月から学生とその家族は薬局で抗体検査を受けられるようになりました(抗体検査で陽性だった場合、即PCR検査)。そして新規感染者数の半数が自主的に検査を受けて発覚した無症状陽性者です。

ここ最近の日本の検査数は3万-3万4000件です。

イタリアの検査数は18万から25万ですから1桁違います。そして、日本の人口は1億5281万人、イタリアの人口はその半分以下の6055万人であることを考慮すると、検査数/人口は日本の10倍以上ということになります。

イタリアで最も感染者が多いロンバルディア州(ミラノ県、コモ県、クレモナ県、ベルガモ県などが含まれる)の今日の検査数は37,286件で、日本全国の検査数より多い数字です。

ちなみにロンバルディア州の人口は991万人で神奈川県とほぼ同じです。

このようなデータを見ると、日本とヨーロッパの感染者数だけを単純比較して「日本は安全」と思い込むのは危険だと思います。
確かに死者数はヨーロッパが圧倒的に多いですから、アジアに比べて罹患者が重症化しやすい体質や気候などの内的・外的要因が揃っているのかもしれません。

しかし、自覚なしにウィルスを拡散する無症状のコロナキャリアーは日本の方がヨーロッパよりずっと多い可能性があります

そして日本におけるコロナ報道に関して言えば、報道規制が敷かれていると感じているのは私だけでしょうか?

 

日本スケ連は依然として有観客の方針を変えないようですが、正直に言って、このような状況の中でリスクを冒して全日本を強引に開催する意味があるのかと考えてしまいます。

これからますます寒くなりますから、ウィルスが弱体化するとは思えません。
高額なチケットを購入した観客の中には、気分が悪くても、喉が痛くても強行観戦する人がいるかもしれませんし、抽選で貴重な入場権を手に入れたメディアやカメラマンの方も同じです。

全日本出場を目指して地方大会を必死で勝ち抜いてきた選手達、来季のオリンピックに向けて1回でも多く本番を経験しておきたい選手達のことを考えると、大会を中止にするのは酷だというのは分かります。グランプリ同様、全日本も変則バージョンにして選手達に競技する機会を与える場として開催するのは有りでしょう。

しかし、選手達の安全と健康を考えると少なくとも無観客にすべきだと私は思います。

そして、海外拠点の選手をこの全日本のために無理に招集するのもどうかと思うのです。

自分の意志でグランプリ辞退を選択した羽生君は別にしても、スケカナとフランス国際の中止で今シーズン一度も試合が出来ていない梨花ちゃん、さっとん、宇野君は日本で試合に出ていた選手達より不利だと思います。

また、一度日本に帰国したら、練習拠点に戻る際、2週間の自主隔離を強いられるかもしれませんし、同じ理由でコーチが帯同してくれないかもしれません。

特に入国規制が一際厳しいカナダ拠点のさっとんは、日本に帰国したら、当分練習拠点に戻れなくなる可能性があるのです。

パパシゼや三浦/木原ペアがナショナルを辞退したのは、練習拠点のカナダに戻れなくなることを懸念しての決断ですよね?

 

全日本はワールドの選考会も兼ねていますが、ストックホルム世界選手権は五輪の枠が決まる大切な大会です。今年は異常なシーズンであることを考慮し、スケ連が賢明な判断をしてくれることを願っています。

そして、どうしても全日本を開催するなら、アスリートファーストでお願いしたい。

少なくとも選手とコーチ陣、及び選手達とより身近で接触する可能性のある現地スタッフやテレビクルー、スケ連関連者には会場入りする前にPCR検査を受けてもらうぐらいの対策は講じて欲しい。

イタリアの小中学校では、少しでも鼻水や咳が出ている子供は熱が無くても家に帰され、PCR検査で陰性が証明されるまで自宅で隔離しなければなりません。

日本がこれほど用心深く感染対策を徹底しているとは思えません。

ましてNHK杯のあの観客席を見たら😨・・・

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち