OA Sportより「グランプリ2018:羽生結弦が議論の余地のないリーダー」

イタリアのスポーツニュースサイトOA Sport il Tempio dello Sport (=スポーツの殿堂)に掲載された今季グランプリシリーズ男子シングルの展望記事です。

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フィギュアスケート、グランプリ2018
羽生結弦が議論の余地のないリーダー、
宇野、チェン、コリヤダがファイナル有力候補

ファブリツィオ・テスタ(20181017日)

24回フィギュアスケート2018-2019ISUグランプリ大会がいよいよ開幕する。
男子シングルの最初の勢力図を描いてみると非常に面白い。
上位に食い込むために必要不可欠となった4回転ジャンプへの挑戦が原因で、男子シングルは先シーズン、疑いの余地なく実施ミスによる得点の変動が最も激しいカテゴリーだった(ルール改正によりこの傾向は更に大きくなるだろう)。

紹介または前置きを必要としない選手は、間違いなく2度オリンピックチャンピオンの羽生結弦、すなわち史上最高のスケーターだ。

このエイリアンの新たな目標はもはや明らかである試合で4回転アクセルを成功させること。

ただし、まだ機は熟していないため、グランプリ大会で見ることが出来る可能性は低いが、今季初戦のオータムラシック・インターナショナルで実施された3アクセルを見れば、その恐るべき高さ、飛距離、ジャンプ実施のスピードから彼が数年前まで文字通り実現不可能と思われていたこのジャンプに本格的に取り組んでいることが伺える。

 

結弦に続き、多くの選手達がバンクーバーで行われるファイナルの有力候補と見なされている。

まずオリンピック銀メダリストの宇野昌磨。ロンバルディア杯では既に高難度ジャンプを難なく決め、276.20点を獲得して優勝した。日本の三番手のスケーター、友野一希も注目だ。ISUチャレンジャーシリーズのイタリア大会では精彩を欠いたものの、5位入賞を果たした昨シーズンの世界選手権で遺憾なく示したように、素晴らしいプログラムを実現出来る選手だ。

アジア圏の選手では2018年平昌オリンピックで4位だった中国のジン・ボーヤンも当然、有力な選手だ。

その他の注目すべき選手として、世界選手権銅メダリストのロシアのミハエル・コリヤダ、セルゲイ・ヴォロノフ(昨シーズンの名古屋GPF4位)、デミトリ―・アリエフが挙げられる。

北米勢では現世界チャンピオンのネイサン・チェンが上位を狙い、才能あるヴィンセント・ゾウとジェーソン・ブラウンが後に続く。

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ついにグランプリシリーズが始まりました!

スケートアメリカは時差のせいでイタリア時間の深夜から早朝にかけて試合が行われているので、実況解説付きでは放送されませんが、今シーズンは各グランプリ大会の翌日、月曜日にユーロスポーツチャンネルで上位選手の演技を詳しく分析・解説するダイジェスト2時間スペシャルが放送されるそうなので楽しみです。

イタリアメディアの間ではAlieno(エイリアン、異星人、宇宙人)はもはや羽生君の枕詞/代名詞になっているらしいw
ちなみに私がイタリアメディアの羽生君エイリアン呼びを最初に目撃したのはソチ五輪男子ショートの後のユーロスポーツの記事。
当時、タイトルの「エイリアン羽生結弦が首位」に笑いましたが、今ではガゼッタでもこのOA Sportでも全国紙のRepubblicaでも羽生君の記事では当たり前のようにこの言葉が使われています。

エイリアン以外でイタリアメディアがよく使っている言葉はRe(王、キング)。
上海、ボストンと二大会連続で世界タイトルを逃した時も、フィギュアスケートのキングは依然として羽生結弦で、アクシデントで一時的に王座を明け渡した的な捉え方でした。

「史上最高のスケーター」はもはやどの記事でも言われています。

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