OA Sportより「スケートアメリカ2019:GP第1戦の印象」~他

グランプリシリーズ第一戦の総評記事から
男子シングルと女子シングルの部分を抜粋します

原文>>

スケートアメリカ2019:
ネイサン・チェンの安定感、途方もないアンナ・シェルバコワ
グランプリ第1戦の印象

ファブリツィオ・テスタ(2019年10月21日)

ラスベガスのオーリンズアリーナでは、まず2つのプログラムを大きなミスなく滑った現世界チャンピオン、ネイサン・チェンの技術的パワーが証明された。
アメリカの選手の強みは間違いなく多種類の4回転ジャンプを跳べることである。
実際、ソルトレークシティ出身の選手はフリープログラムで4フリップ、4サルコウ、4トゥループ/オイラー/2サルコウ(3サルコウの予定だったがダブルになった)を着氷した。
演技構成点に関する効率的な評価方法が未だに欠けている採点システムのおかげで、このようなコンディションのチェンを上回ることが出来るのはベストの羽生結弦だけである。
羽生は怪我に苦しめられた昨シーズンのリベンジに燃えている。

しかしながら、より興奮されられたのは女子の試合だった。
ショート4位だったロシアのアンナ・シェルバコワが恐るべきコンビネーション、4ルッツ/3トゥループと単独4ルッツを着氷する歴史的な演技によって、見事に挽回し、驚異的な女子フリーの主役となった。
アレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤのトリオの中では最も脆弱と見なされていたエテリ・トゥトベリーゼに師事するスケーターがメンタルの強さを証明し、今シーズンの真の浮遊機雷であることを示した。
彼女が安定した演技を続ければ、より重要な大会において全ての出場選手の状況を滅茶苦茶にする可能性がある。

一方、年若い同国のライバルに後れを取りたくないという願望はエリザベータ・トゥクタミシェワにダメージを与えた。構成を上げ続けているものの、現時点ではGOEと演技構成点で高い代償を支払うことになり、大きな得点を失った。

こちらは昨日のマッテオの記事から
羽生君の名前が出てきたところだけ抜粋

スケートカナダ2019:マッテオ・リッツォがファイナルに向けて進撃を開始:小さな宝石なら快挙を成し遂げられる。

ファブリツィオ・テスタ(2019年10月22日)

原文>>

マッテオ・リッツォはピエモンテの州都に行くパスをもぎ取るために、全てのカードを賭けて勝負する。
しかしながら、そのためには当然、今週末から良い演技が求められる。
オリンピックチャンピオンの羽生結弦は除外するとして、イタリアの選手はラトビアのデニス・ヴァシリエフス、日本の田中刑事、ロシアのアンドレイ・ラズキン等の油断ならないライバルと競い合い2位を狙う。ショートではジョン・レジェンドの「Start a fire」、フリーはジーノ・ダウグーリの「Falicia Flamenca」の曲に乗せたプログラムを披露する。
いよいよスペクタクルが開始する。

リザルト>>

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今回のツボ

  • アンナ・シェルバコワが浮遊機雷
  • 羽生結弦は除外

除外されてしまいました!😂
でも・・・そうですね・・・そうなりますよね😅

浮遊機雷って凄い例えですね。
確かに4ルッツ2本はリスクは高いけれど、今大会のように加点付きで成功するともの凄い破壊力です。
シェルバコワが今回フリー冒頭の2本のジャンプ要素で稼いだ得点は33.45点です!

男子シングルは全体的に残念な自爆大会になってしまったので、ネイサン・チェンの圧倒的な強さだけが際立った大会になりました。
ネイサンは本当に崩れなくなりましたね。4回転ジャンプの安定感は驚異的です。
苦手だった3アクセルが安定したのも大きいですね。

次はいよいよ羽生君が登場するスケカナです。
2つのプログラムがオータムからどう進化したのか見るのが楽しみです!

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu