OA Sportより「全日本:羽生、なんという帰還!エイリアンがショート首位」

去年はロックダウンでしたが、今年は普通にクリスマスということで、結構忙しく、試合を追うだけで精一杯で、ユヅリーテ達の反応とか、新葉ちゃん2位で北京ほぼ確実!😭とか、書きたいことを何も書けていないのですが(そうこうしている内に明日はいよいよ男子フリー、4アクセルの日です!)、取り敢えずOA Sportの男子ショートの記事です。

原文>>

ファブリツィオ・テスタ
(2021年12月24日)

エイリアンが帰ってきた。
真のフィギュアスケートファン達は、氷上で華麗にパフォーマンスをする羽生結弦を再び見ること以外、何も望んでいなかっただろう。仙台のエイリアンは期待を裏切らなかった。埼玉スーパーアリーナで12月26日の日曜日まで開催される全日本選手権のショートの後、大差で首位に立った。

二度のオリンピックチャンピオンはカミーユ・サンサーンス作曲「序奏とロンド・カプリツィオーゾ」の旋律に乗せたプログラムを初披露し、その場にいた観客だけでなく、世界中のあらゆる場所から繋がっていた視聴者を、美と優雅さと威厳の洪水の中に飲み込んだ。右足首の怪我が原因でストップを強いられていたにも拘わらず、羽生は全く容赦しなかった。まず途方もない美しさの4サルコウを着氷すると、次に4トゥループ/4サルコウのコンビネーションを確認し、ボーナスエリアの後半にはトレードマーク、すなわち、実質誰にも真似出来ない唯一無比の3アクセルを何の力みもなく実施した。

ステップシークエンスと3つのスピン全てでレベル4を集めた羽生結弦は、日出る国の史上最高得点である111.31 (62.28, 49.03)を獲得する快挙を成し遂げた。これ以降、彼の全て注意は日曜日に向けられる。彼自身が公言している今シーズン最大の目標である4アクセルに我々の羽生結弦が、挑戦するであろう日である。

(あまり時間がないので2位以下は省略)

リザルト

プロトコル

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☆記者のファブリツィオさんはツイッターでも反応していました


「本物の」フィギュアスケートファンにとって最高のクリスマスプレゼントだ

未だに形容詞が枯渇してしまって言葉が全く出てこない状態です・・・
開始前のまるで射るような鋭い眼差し
何か凄いものが披露される予感はありました。
トリプルアクセルは・・・もはやジャンプと言うより、ステップシークエンスの中の「空中で3回転半回るステップ」のようでした。
最後のステップシークエンスはこれは絶対満点だろう!と思ったら、やはり5点満点でした。
「音楽の解釈」が10点満点でしたが、10点以外あり得ませんでした。もはや「音ハメ」とか「曲に合っている」というレベルではなく、例えば、ポリーニやアルゲリッチのような超一流ピアニストがその曲を読み解き、分析し、解釈し、鍛錬し、指と腕と・・・そして全身全霊で演奏しているようなレベルです。羽生君はピアノを弾くのでなく、スケートでこれをやっているのです。
他の選手との相対評価で考えたら10点では足りないぐらいです。

4サルコウも当然5点満点だと思ったら4を出しているジャッジがいました。
そのジャッジにとっては以下の3項目の内、2項目を満たしていなかったことになります

4)ジャンプの前にステップ、予想外または独創的な入り方
5)踏切りから着氷まで身体の姿勢が非常に良い
6)要素が音楽に合っている

全部満たしていましたよね???スローで見直さなくてもすぐに分かる特徴ばかりです。
それとも、マッシさんの言うようにそのジャッジは視覚と聴覚のコーディネーションに問題があったのでしょうか???

明日はいよいよフリーです。
彼の夢、4回転アクセルが降りられますように
頑張って、羽生君!

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu