OA Sportより「北京2022:男子の優勝候補~羽生結弦とネイサン・チェンがタイトル争い」

イタリアのスポーツメディアOA Sportより北京男子シングルの展望です。
記者のファブリツィオさん、何気に棘が・・・😅

原文>>

ファブリツィオ・テスタ
2022年1月31日

一方は史上最高のスケーター、もう一方は彼の前に実際に立ちはだかることが出来た唯一の選手だ。2022年北京冬季オリンピックにおけるフィギュアスケート男子シングルの金メダル争いはセンセーショナルな戦いになるだろう。またしても日本の羽生結弦とアメリカのネイサン・チェンが対決する。

2人の選手にとって、この五輪周期における4度目の直接対決である。これまでの3戦ではソルトレイクシティ出身の選手が全て勝っている。実際、ラファエル・アルトゥニアンの教え子は前回のオリンピックの後、2019年の埼玉世界選手権、トリノのグランプリファイナル(もはや定番のなった5クワドのフリープログラムを解禁した)、そして昨シーズンのストックホルム世界選手権を制した。彼の武器はジャンプの高い成功率である。その代償として振付要素をかなり犠牲しながら数多くの4回転ジャンプを着氷することにより、チェンはこの4年間、最も勝てる選手になった。実際、主要大会で12戦中11勝を誇る。

一方、羽生結弦はソチと平昌の2大会で金メダルを獲得しており、この競技に永遠の刻まれる歴史のページをまたしても書き加えるために2つの挑戦に挑むつもりである。実際、エイリアンはオリンピック三連覇、そして4回転半回るジャンプ、4回転アクセルを試合で成功させた史上初のスケーターになるというまさにサイエンスファンタジーのような偉業に挑戦するだろう。仙台のフェノーメノ(超常現象)は何を選ぶだろうか?2つの内の一つか、それとも両方か。詳細は来週まで分からない。

表彰台の最後のポストを巡って白熱の戦いが繰り広げられる。銅メダル争いもおそらくアメリカと日本の戦いになるだろう。候補となるのはもう一人の「シリアルジャンパー」であるヴィンセント・ジョウ、4年前に韓国で既に銀メダルを獲得しているよりコンプリートな宇野昌磨、そして彼の個性であるクオリティが最大の特長である年若い鍵山優真(Yuma=Piuma羽毛)である。その他のライバル達の順位を推測するのはより困難だ。いずれにしても、開催国のエースであるジン・ボーヤンは過小評価すべきではない。傑作を完成出来る可能性もあれば、大自爆する可能性もある。一方、Covid-19陽性となり出発出来なくなったミハイル・コリヤダの不在が非常に残念だ。

**************
☆メディアの予想は大体、羽生結弦とネイサン・チェンが金メダル争い、その他の選手達が銅メダル争い、という予想のようです。
羽生君とパトリックが別のステージで金メダル争い、その他の選手達は銅メダル争いだったソチの構図に似ていますね。
ただオリンピックはどの選手にとっても特別な大会。
思いがけない番狂わせが起こることをあり得ます。

団体戦はロシアがほぼ確実に金メダル、アメリカと日本が銀メダル争いとう予想、
ペアはスイ/ハン対ロシア、アイスダンスはパパシゼとシニカツが金メダル争い、カナダとアメリカの選手達が銅メダル争いという予想でした。
女子は言うまでもなくワリエワが優勝候補でいずれにしてもロシアが表彰台独占という予想で他の国の選手は名前すら登場しませんでした。

コリヤダは男子では羽生君の次ぐらいに楽しみにしていた選手だったので、まさかの陽性欠場はショックです・・・😭

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu