Poligono 360より「羽生結弦はサッカー界のメッシやロナウドのような存在」

昨晩配信された冬季競技の近況を解説するポッドキャストPoligono 360番外編より
雪の競技の話題がほとんどで、フィギュアスケートに関する話題は僅かでしたが、その「僅か」の中にも羽生君の名前が登場しました(試合に出場していないのに)

フィギュアスケートに関する部分を抜粋・要約します。

エレナさんも番組責任者の許可を得て動画をDailymotionに投稿してくださいました。

https://www.dailymotion.com/video/x85uzia

羽生君部分抜粋

出演:
ダリオ・プッポ(D)
マッシミリアーノ・アンべージ(M)

M:フランスは毎年フィギュアスケート・グランプリ大会の開催地になっている。
6カ国だけに与えられた栄誉だ。
アメリカとカナダの北米2カ国、日本と中国のアジア2カ国、そしてロシアとフランスのヨーロッパ2カ国だ。今シーズンは中国が辞退したため、特例的にイタリアのトリノで1大会が開催された。
しかし、何故毎年フランスで開催しなければならないのか分からない。フランスはこの競技を牽引している国ではない。アイスダンスでは五輪で金メダルを狙うトップ選手、ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロンがいるが、それ以外のカテゴリーではイタリアの方がまだマシだ。
だから今年はフランス、翌年はイタリア、ドイツでも開催可能なら次はドイツ、という具合に複数の国で交代で開催すべきだと思う。

ロシアはロシアだ。歴史あるフィギュアスケートの名門スクールを誇るロシアでは毎年開催すべきだし、アメリカとカナダもフィギュアスケート大国だ。
日本はフィギュアスケートの主要な市場だ。中国は競技人口が世界で最も多い国だ。
だからこれら5カ国にはグランプリ大会が与えられるべきだ。

しかし、フランスがグランプリ大会に相応しいとは何処にも書いていない。
もしパリで開催されるなら僕は納得する。しかしグレノーブルとなると話は別だ。イタリアにはグレノーブルのリンクよりもっと会場に相応しいリンクがある。
最新設備を備えたパリ・ベルシーのようなロケーションで開催するというなら僕も賛成する。しかし、グレノーブルや以前ファイナルが行われたような他の会場ならノーだ。客観的に見て運営が劣悪だからだ。

D:しかしスケートの話題を締めくくるために、このテーマから始めるべきだろう。
ビッグネームが不在だ。
彼は足を怪我して競技出来ずにいる。
彼のいないフィギュアスケートは別のものだ。これは否定しようがない。
当然、僕は羽生について話している。

M:フィギュアスケートにとって羽生結弦は、サッカーのメッシやクリスティアーノ・ロナウドのような存在だ。
彼は怪我をし、僕達は2017年~2018年のドラマを再び見ているようだ。
現オリンピックチャンピオンの彼が怪我を負い、何とか回復し・・・しかし今回のケースでは、回復した後で何を目指すのかは明確ではない。
何故なら、彼はオリンピックに行くとは一度も言っていないからだ。
彼の頭の中には技術的な目標があり

D:少しフェデラーの状況に似ているね。
彼はウィンブルドンには行かないだろうと言った。これは奇妙なことだよね?

M:羽生とフェデラーは同じテーブルを挟んで見つめ合うことが出来る(理解し合うことが出来る)。何故ならその競技における彼らの存在の重さは同じだからだ。
噂によれば、今回の怪我は4年前ほど重くはないらしい。
クリスマスの時期に行われる全日本選手権に復帰出来るか見てみよう。
本来なら今週、ソチで競技する予定だった。グランプリ最終戦のロステレコム杯だ。
ソチは2014年に彼が最初のオリンピックタイトルを勝ち取った場所だから、その場所に再び戻ってくるはずだった。

いずれにしてもこのグランプリシリーズはイタリアにもある程度の満足感をもたらした。イタリアの活躍はまだ終わりではなく、今週末にも何かが起こるだろう。

そして、女子ではカミラ・ワリエワという新星が誕生した。
カナダで彼女は驚異的なことを成し遂げた。これまでの世界記録を全て粉砕し、フィギュアスケートの歴史を塗り替えたのだ。
技術的に卓越のレベルに達した。そしてこの少女は芸術面でも多くの資質を備えている。一言で言うと、氷上のバレリーナだ。全てのコンポーネントを総合するとオリンピックの本命ということになる。

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☆フランスは隔年でいいからグランプリ大会をイタリアに譲るべき!はフランス国際の実況解説中にも言っていました。観客席がガラガラで悲し過ぎるとも。
しかし、トリノ大会の会場も負けず劣らずガラガラだったと思うのですが😅・・・

しかし、羽生君が引退したら、ロシア以外の会場はどこもこんな感じになってしまうんじゃないかなあ、と思います。
テレビの視聴率だってそうです。
かくいう私も羽生君が引退したら、まず現地観戦には行きませんし、テレビやライストでも見るかどうか。羽生君を知る前はフィギュアスケートと言えば女子とペアが好きだったので、注目する選手が出ている女子とペアの試合は見ると思いますが、前半は助走と4回転ジャンプがメインで音楽とのコネクトがあまり感じられない最近の男子のプログラムには魅力を感じないんですよね。

テレビのスポンサーはシビアですから数字が取れないとなったら、さっさと撤退するでしょう。出版界にしても、今は羽生君の写真や記事を載せれば売れるから、様々な雑誌や写真集が氾濫し、あの手この手で羽生特集を組み、荒稼ぎしていますが、羽生君の引退後、この内の何冊が残るのか。出版界はもっとシビアなのです。

ISUのネイサン押しや日本における一連の報道傾向から羽生君が引退する前に新たなスターを作り出さなければ、というISUや日本スケ連の焦りが見えますが、2018年、あるいはもっと前から同じようなことをやっていますよね。
それで、スターは誕生したでしょうか?
いいえ、羽生結弦の人気がますます上がっただけです。

このようなゴリ押し商法には効果はなく、むしろ反感を買うだけで逆効果だと言うことにいい加減気付くべきではないですか?
前にも引用しましたが
「北風と太陽」という有名なイソップ寓話をご存じないのでしょうか?

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu