RE_PRAYツアー完走~地上を救う者

ナポリの日本文化協会「ALTRO GIAPPONE」のバルバラ・ワシンプスさんが、羽生結弦歌リアンFBファングループで羽生君のYouTubeチャンネルに投稿された『地上を救う者~エストポリス伝記Ⅱメドレー』の動画を紹介し、RE_RRAYツアーについて考察していました。

とても素敵な内容だったのでご紹介します

Re_Prayツアーは、今シーズンにおいてはとりあえず終了し、銀河的な大成功を収めました。ゲン担ぎを脇におくとすれば、「圧勝」という言葉が相応しいでしょう。結弦様の最近のメッセージやビデオを見るだけでなく、この公演のスケールについて少し考察してみる価値があります。少し長くなりますが、お付き合いください。そして皆さんの意見も聞かせて下さい。

数字によるデータ

「4都市8公演、チケットは全公演完売。11月の埼玉から佐賀、横浜を経て4月の利府まで完走した”RE_PRAY” Ice Story 2は空前の大成功を収めた。PROLOGUEとGIFTも入れると、羽生の単独公演は6都市14日間で約13万人を動員したことになる。 満員の映画館、テレビ朝日での生中継、そして世界中の視聴者のための有料配信も忘れてはならない。一言でいうと、前例のない17月間渡る成功であり、まだ始まりに過ぎないのだ」
(マッシミリアーノ・アンべージ、4月9日)

結弦は4月9日のMCで30か国から来日した世界の観客について言及しました。Sakuraさんが数えたところ、世界配信は少なくとも45か国から視聴されていたそうです。

HenniによるMiyagi分析
「スケートを滑っていた時間だけを測ると、ショートプログラム6本(16分)、フリープログラム6本(24分)、ウォームアップセクション1回(6分)」ほぼフリープログラム3本分の技術要素 

同じくHenniによれば、8公演中最も完璧だった4月7日の宮城公演では:

「氷上にいた120分の間に彼が実施したのは:
– 12プログラム(スケートをしていた時間は45分)
– ジャンプ28本(4回転6本、3アクセル5本、3回転11本)
– スピン20本
– ステップシークエンス3回
– コレオシークエンス2回
– その他の振付要素22回
– 着替え11回
全て完璧」

これらの数字は、この天才が年齢に関係なく実現している、作品の複雑さ、物語の奥深さ、何よりも競技時代もそうであったように、この数か月間で磨かれ、完成されていった公演全体と彼の演技の比類のない芸術性を強調するための参考データに過ぎません(しかも彼は同時進行でNotte Stellatoの3公演に出演し、Goliathとアクアの旅路も振付・演技しています)。2022年7月の時点で、結弦のプロとしてのキャリアが、これまでに私達が見てきたようなものになると想像出来た人がいるでしょうか?

ユヅ・バージョン

私達は数字の話をしますが、彼はしません。ユヅは彼の「作品」と観客全員に対して感傷的な挨拶をし、私達とこの体験から離れることに対して想像以上の寂しさを示しました。4月9日の公演の終わりに、彼はアリーナの観客を試し、同公演の再演の可能性と全く新しいプロジェクトに対する彼らの熱意を確かめました。

確かに、それは彼にとってこれまでの限界を超える、長く過酷な旅であり、その中でパフォーマンスを向上させる新しいトレーニングシステムの試みにも成功しましたが、自分には出来ないのではないかと思った瞬間も何度もあったことでしょう。

プライベートでも仕事でも、間違いなくジェットコースターのような時期を過ごした後、最終的に、彼はより強くなり、決然と、自覚してそこから抜け出した印象を受けました。結果は明白です。コンディションは絶好調(見たか!と言わんばかりです)。 例え、『いつか夢が終わる』としても(パフォーマーとしてだけでなく、脚本家、プロデューサー、振付師としても)、彼が成し遂げてきた功績を奪うことは出来ません。これまでの彼のメダルと同様、またしても永遠に歴史に刻まれました。

でも私は私達にも関係のある重要な自覚だと思います。3日間の公演や一日限りの巨大な公演ではない・・・今回は数か月に渡り、繰り返された、私達が共に成し遂げた公演でした。氷上では独りでも、彼が独りだと感じたことはなかったはずです。皆、常に彼を応援し、可能な者は会場に行き、可能でない者はリモートで視聴し、彼に愛と応援が届くように努めました。彼は全てを見て、全て把握しています。私達はMCの彼がどんどん打ち解けて晴れやかになり、ファンとずっと対話していたいという願望がより強くなり、彼の語りが純粋な、本物の信頼で成り立っていることに気が付きました。

数字に関して言えば、彼はYouTubeチャンネルのメンバーシップ動画の中で、一つ一つの力、数字ではなく、一という一つ一つの力をツアーの中でずっと感じることが出来たと述べています。更に、インスタグラムに投稿されたメッセージの中で、彼は「それぞれのプレイヤーの方々の想いを受け取れたことが、本当に奇跡のように感じます」と書いています。

今日、公開された動画『地上を救う者~エストポリス伝記Ⅱメドレーの説明文の中では、
「→戦う←」≒「→祈り続ける←」
 ー 3つの光と共に ー 
「夢の続きを大切にする」 
「生命が星に届くように」  

そして最後に「Special thanks:team『RE_PRAY』and All Players」と書き記しています。

彼にとって何が本当に重要なのかは明らかです。

才能だけでなく、『容姿+大衆との共感』に対する承認で成り立っている多くのアジアのスター達と違って、ユヅの名声と人気は、勝利、怪我、そして卓越した技術によって獲得されたものです。彼がこの関係を直接管理する方法を学び始めたのはつい最近ですが、ずっと以前からスターであったため、この関係を築くための基礎や価値観を選択することが出来ました。彼の言葉は、承認を得ようとする弱い人間の中身のない言葉ではありません。私達は彼のチームの有能な一員であり、彼の信頼に相応しい人間でいなければなりません。重要なのは、彼のショーを見に行き、金銭的に彼を支援することだけではなく、(『エストポリスII』でも語られている)彼の価値観を共有し、史上最高の芸術家達が皆そうであるように、彼の活動が人々の人生に影響を与えていることを彼に一層理解してもらうことです。そうすれば、彼の努力、彼の芸術、彼が負っているリスクの全てが、本当に意味のあるものになるはずです。選ばれし者はこの自覚を持って生きているのです。彼は間違いなくそうです。


こちらはこの投稿に寄せられたグループの皆さんのコメント

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☆『地上を救う者~エストポリス伝記Ⅱメドレー』はRE_RRAY埼玉公演初日のエンドロールで初めて見た時から、いつかYouTubeチャンネルで公開してくれることを期待していました。
こんなに早く見られるようになるなんて!
しかも、RE_RRAYのハイライト映像が挿入された特別バージョンになっています。挿入のタイミングや映像のチョイスも見事で、公演を見たことがない人にも、RE_RRAYの世界観や魅力を垣間見てもらえる編集になっていますね。

このエストポリス伝記Ⅱは、RE_RRAYのプログラムの中では破滅様の次に好きなプログラムで、楽曲は一番好きかもしれない。

私は最初の「予言者」の部分だけ別の曲で、後は一つの曲だと思っていましたが、3曲を繋げてあるんですね。繋ぎ部分に全く違和感がなく、メドレーという感じがしませんね。この編曲についても、このゲームのファンの方達に「ゲームを相当やり込んでいなければこの編曲は絶対に出来ない」、「編曲にこのゲームへの深い愛を感じる」と絶賛されていました。

エストポリス伝記IIのあらすじを読んでみたら、人類を救う宿命を背負った主人公が世界に散らばる同じ力を持つ仲間を見つけながら、地球を救うために冒険の旅を続けていく、というストーリーだそうです。

闘いの旅の道中で、同志を得て、力を合わせて共通の敵に立ち向かっていく、という展開は、アニメや少年漫画では結構王道ですよね。いわゆる「桃太郎」展開。
私はゲームはやったことないけれど、男兄弟に囲まれて育ったせいで男の子が見るようなアニメや漫画ばかり見ていたから、こういうのは結構好きです。

このプログラムを最初に見た時、エストポリス伝記Ⅱの内容は全く知らなかったけれど、すぐに宿命の戦いとか、使命とか、敵を倒すために世界を旅するとか、そんなストーリーを連想しましたし、徐々に仲間が増えていく、というのも分かりました。羽生君が地球のために戦っているプログラムだ!って私はすぐに感じましたから。

最初に現れた青白い光が主人公マキシムの魂でピンクの光がセレナだそうです。3つ目の緑の光は予言者=羽生君なんでしょうか?地上を救う者って思いっきり羽生君のことですよね?

プログラムに込められたストーリーを可視化する彼の能力は凄いですよね。
RE_RRAY第一部はホープ&レガシーと阿修羅ちゃん以外は新プロで、全部知らない曲でしたから、鶏と蛇と豚、メガロバニア、破滅への使者は、全く予備知識無しで見たわけですが、プログラムを見て思い浮かべたイメージやストーリーは、後でゲーマーさんの解説を読んで分かった原作の内容とほぼ一致していました。

また彼のプログラムには強いメッセージ性があり、見る人によっては勿論、同じ人でもその時の心理状態や自分が置かれている状況によって、異なるメッセージを受け取れます。

Notte Stellataで披露されたDanny Boy、ちょうどこの期間、私は仕事が忙しくて毎日、疲労困憊していましたから、かなり自分本位になっていて、ただひたすら癒されていました。このプログラムを見ると、心身の疲れが癒され、安らかな、清らかな気持ちになりました。

でもあの時より余裕のある今、自分本位ではなく、少し視点を変えてこのプログラムを見た時、平和や反戦のメッセージが込められていると解釈することも出来ます。
だからこそ、Danny Boyは世界中の人に見て貰いたいと私は思っています。

RE_RRAYもそうです。Quadruple Axelの中でMIKIKOさんが「彼のショーをもっと多くの人に見て欲しいし、見るべき人にもっと見て欲しい」と仰っていました。
全くその通りだと思います。
彼のスケートには世界のもっと広い分野、業界の、フィギュアスケートと全く縁のない人達も魅了し、感動させる力があります。
その意味で、GUCCI様にはかなり期待しているんですよね。
このコラボが、羽生君に新たな世界への扉を開くのではないかと

プロに転向してからPrologue、GIFT東京ドーム公演、RE_RRAYアリーナツアーと着実にスケールアップしていますから、次は何が来るのか? ワクワクしながら待ちたいと思います。
しかしユヅルコースター、まさか競技時代より加速するとは思っていませんでした!😱

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu