懐かしい映像です
2011年グランプリファイナル男子ショートから
羽生結弦選手の演技です
実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ
(演技前)
マ:羽生結弦から始めよう
モスクワの大会で優勝し、キャリア初のGPF進出を決めた。
ケベックシティ開催のこの大会の切符を掴み取るには優勝するしかなかった。
傑作選に名を連ねるに相応しいフリーを滑って優勝することが出来た
足首に小さな問題があり体調は万全ではないが、この少年は氷上で高いクオリティを表現出来ることを今シーズン見せつけた。
過去にはジュニア世界王者にもなっている
ア:ファンタスティコなスケーター
ジャンプの質、スケーティングの質。
非常に柔軟性の高いので、男子シングルでは稀にしか見られない傑出したスピンが可能だ。
(演技中)
マ:スクリャービン作曲の19世紀末の曲
ア:冒頭に注目
トゥループ
4Tはステップアウト
4回転ジャンプでのこのタイプのミスは初めてじゃない
ア:ファンタスティコな3アクセル
実質、助走無しに跳んだ
ア:3ルッツ/3トゥループ
ア:足換えシットスピンも最高
残るはコンビネーションスピン
(演技後)
マ:4トゥループは完璧じゃなかったけれど安定したプログラム
結弦は数日前に17歳になったばかりということを思い出してもらいたい
ア:非常に若いけれど表現面でも既に質の高いものを持っている
多大なエネルギーを込めて滑る
非常に力強い動き
だからパフォーマンスという定義で評価すると、彼は自分のやることに迷いがなく決然としていて、非常に存在感がある
そして日本の選手の多くがそうであるように滑りが非常に滑らか
とても柔らかい膝のバネが別のことも可能にしている
見て分かると思うけれどビジュアル上、何の準備もなく3アクセルを跳んでいる
驚異的だ
マ:フリーではプログラム後半に何の問題もなく跳んでいるからね
しかもコンビネーションにして、と言えばどういう状況か分かるだろう(笑)
姿勢が非常にジョニー・ウィアーに似ていると思わない?
ア:演技のスタイルや動きも似ている
ちょっとバレエダンサーみたいだね。すごくエレガント
それに非常に難しいポジションのスピン、その柔軟性は男子シングルでは非常に稀だ
女子シングルでも難しいビールマンポジションまで出来るんだからね
例えば現時点で女子トップのカロリーナ・コストナーはこのポジションのスピンはやらない
マ:実際、カロリーナのレイバックスピンはレベル4を取るようには構築されていない
彼女が通常目標としているレベル3を取るための構成になっている
ア:彼女にとってレベル3でも出来栄えが良ければいい訳で
カロリーナは質に重点を置いていて、それが出来た時、誰にとっても強力なライバルになる。
(スロー映像を見ながら)
マ:80点が出るか見てみよう
彼は4サルコウも練習していて、練習では50%以上の成功率だ。
だから近いうちに試合でもこのエレメントを見られると思う
ア:この動きを見てよ
バックカウンターからトリプルアクセルを跳んでいる
驚異的だ
これは非常に難しいことだ
ア:ルッツは僕の意見ではいつもエッジがギリギリだ
ロングエッジじゃないけれど、フラットで完全なアウトエッジではない
マ:今日は軸も少しずれていたけれど、上手く修正することが出来た。
ア:でも決られる時は非常に質の高いこのクワドが安定したら・・・
マ:勝てるスケーターになるね
ア:そう、勝てるスケーター
80点には届かなかったけれど、それに近い点が出た
マ:羽生は十分表彰台を争える
チャンや高橋はノーミスなら90点を出すだろうけれど
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☆この頃から既に表現力も絶賛じゃないですか!
ジョニー・ウィアーに似ている
バレエダンサーのよう
って羽生君にとって最高の賛辞ですね!