マッシミリアーノさんのFBより「羽生結弦は最も気高いフィギュアスケート」

マッシミリアーノさんのFBから
大分前の投稿になりますが、国別対抗戦のエキシ演目「花は咲く」にマッシミリアーノさんが素敵な文章を寄せていました。

ストックホルムの世界選手権で起こったように、大阪の世界国別対抗戦でも羽生結弦は「花は咲く」の繊細で心に響く旋律に乗せて滑った。

演技(このプログラムの持つ意味合いに関する全ての情報は最近のこの投稿で読むことが出来る) は、その眩暈がするような美しさに加え、数週間前のバージョンとは異なるカメラアングルで楽しめるという点においても、その全てをもう一度鑑賞するに値する。

今回はいわゆる「アンコール」のための時間もあった。実際、日本のチャンピオンはプログラム演目を滑り終えた後、再びリンクに戻り、ロビー・ウィリアムズの「Let me Entertain You」に乗せたショートプログラムの最後のパートを滑り、観客を熱狂させた。

当然のことながら、観客が歓喜する中、1つのキャラクターから全く対照的な別のキャラクターにいともたやすく変身してみせる羽生の神業に感嘆させられた。

今シーズンも国別対抗戦の試合とエキシのどちらでも、スケーターである以前に芸術家である彼の多様性を堪能することが出来た。「Let me Entertain You」の国際仕様のロック魂とは対照的に、「天と地と」と「花は咲く」は、重要なメッセージが散りばめられた東洋文化の典雅な物語によって織り上げられる幽遠の境地に支配されていた。
付け加えられることはまだ幾らでもあるが、蛇足になるだけだろう。

最後に、「我々は皆、自らが選んだものになる」(ギリシャの哲学者プラトンの格言)になぞらえると、羽生結弦はただ単に最も気高いフィギュアスケートなのだ。

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☆「花は咲く」では観客の皆さんのスマホのライトによって、まるで満天の星空の下で滑っているように見えました。
運営側の演出だと思ったら、観客の方の自発的な行動によって自然発生した現象だったのですね。
まさに、演者と観客の想いがコネクトした、感動的で魔法のようなひと時でした。
この投稿にはイタリアのスケートファンの皆さんからも大量のコメントが寄せられました。
そちらもとても感動的で素敵でしたので、翻訳したいと思っています。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu