OA Sportより「トリノGPF2019:羽生、チャンピオンもミスをすることはある」

イタリアのスポーツメディアOA Sportのファイナル総括記事です。
とりあえず男子だけ訳します(追って女子も訳したいと思います)
記者はファブリツィオ・テスタさんです。

原文>>

トリノGPF2019:羽生、チャンピオンもミスをすることはある
トゥトベリーゼ・チームに全員ひれ伏す

ファブリツィオ・テスタ(2019年12月9日)

第25回ISUフィギュアスケートグランプリ大会は先週末にトリノのパラヴェーラで開催されたファイナルで最高潮を迎え、幕を閉じた。
世界記録、緊張の瞬間、大波乱、サプライズ、歓喜の涙と悲しみの涙・・・
出場した全ての選手がそれぞれ貢献し、おそらくフィギュアスケート史上、最も魅力的なファイナルの一つになった。

疑いの余地なく最も待ち望まれていた男子シングルではアメリカのネイサン・チェンが2位の羽生結弦に44点の大差をつけて優勝した。
結果に重く響いたのは2つのプログラムにおける羽生のミス、すなわちショートのコンビネーションが入らなかったこと、そしてフリーの3アクセル/3アクセルのシークエンスがシングルになってしまったミスだった。
ただし、これらのミスもエイリアンのパフォーマンスを損なうことはなかった。
競技人生で初めて5クワドを実施。4ルッツに再び挑戦し、しかも教本通りのクオリティで実施した。
ノーミスのネイサン・チェンに勝つにはオリンピックチャンピオンは一つもミスするわけには行かなかった。
チェンはどんな状況でもチェッキーノ(第一次世界大戦時のオーストリア軍狙撃兵)のように冷徹な精神状態を保つ能力と過去にもあまり例がないほどの安定感を備えている。

しかしながら、二人のパフォーマンスには大きな違いがあることを強調しておかなければならない。
アメリカの選手は、スケーティングは良いものの、日本の選手に比べて振付という観点において明らかに簡単なプログラムを披露した。
ステップがより乏しく、特にトランジションは不十分だった。

トータルとフリーで新たな世界最高得点を記録し、優勝に相応しかったこの選手の重要な演技を貶すつもりは毛頭ないが、息を整え、高難度ジャンプの準備をするために有益な空っぽな時間が何カ所もある「楽な」振付の中で5本の4回転ジャンプを実施することは、(絶対的難度という点において)より簡単であることを強調しておく必要がある。

羽生結弦のフリープログラムはより体力を消耗する振付であり、実際、あらゆる細部まで洗練され、非常に豊かなパフォーマンス全体の並外れた複雑さによって、当然のことながら演技が終わると疲れ切っていた。しかし、残念なことに彼の複雑なプログラムはジャッジ達によって演技構成点であまり評価されず、「skating skills」、「transition」を含む全項目でチェンを下回り、このことはフィギュアスケートファンとスケート関係者を当惑させた。

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☆トリノから戻ってきました
何と言ったらよいのか・・・様々な感情が入り乱れている状態ですが・・・本当に見に行けてよかったです・・・
水曜日の公式練習からエキシビションまで何か凄まじいものを目撃した濃厚な5日間でした。
彼の限られた競技人生の貴重な試合の一つをこうやって現地で、生で見られることがどれほど幸運なことか。
彼の演技、ドラマ、苦悩、歓び、激情、プライド、迷い、そして溢れんばかりのスケートへの愛・・・こうしたものが網膜を通して濁流のように心の中に流れ込んできた5日間で・・・今はただただ胸がいっぱいです・・・
これほど心を揺さぶられる選手は他に存在しないし、私にとっては今後もう二度と現れることはないでしょう・・・

オリンピックでもないのに、しかも自国でもないというのに3万人近く収容できるパラヴェーラを天井席まで埋めることが出来る世界で唯一のスケーター。
ISUも日本スケ連も彼をもっと大切にするべきではないですか?

訳したいものは色々あるのですが、今週は非常に忙しいので週末以降になると思います。
個人的な感想も考えをまとめながら徐々に書いていきたいです。

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