OA Sportより「平昌2018:ショート、魔法のような羽生結弦」

1年前の今日、羽生結弦選手は4か月ぶりに実戦に復帰し、祈りながら待ちわびていた私達を魔法のようなショパンで魅了しました。
当時、怒涛の記事量に埋もれて見逃していたOA Sportのショートプログラム後の記事を翻訳します。

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フィギュアスケート平昌2018:ショート、魔法のような羽生結弦、4選手が100点越え!マッテオ・リッツォはフリー進出

ジュリオ・キナッペ(2018年2月16日)

団体戦とペアの試合の後、男子選手達が2018年平昌オリンピックのフィギュアスケートのプログラムを披露するために江陵アイスアリーナに降り立った。
この金曜日、我々は男子ショートプログラムに立ち会った。土曜日のフリースケーティングでメダルが授与される。

現オリンピックチャンピオンで現世界チャンピオンの羽生結弦はまさに今日、深刻な怪我から試合に戻ってきた。しかしながら仙台出身の23歳はフレデリック・ショパンのバラードの旋律に乗せて途方もないパフォーマンスを実現し、この五輪に向けて然るべく回復したことを皆に披露した。羽生は自身の持つ世界最高得点に迫る111.68点を獲得し、ショートプログラムで首位に立った。技術点 (63.18点)、演技構成点(48.50)のいずれも1位の得点だった。

非常にハイレベルな試合で、何と4人もの選手が100点の大台を超えた。2位につけたのは近代の名曲に乗せてチャーリー・チャップリンを見事に演じた2度世界チャンピオンのスペイン人、ハビエル・フェルナンデス・ロペスで107.58点を獲得。3位はもう一人の日本人、宇野昌磨で104.17点を獲得。しかし自己ベスト(103.32点)を更新した、四大陸選手権で優勝を飾ったばかりの中国のジン・ボーヤンにもメダルのチャンスは残っている。

今日のサプライズは最近の欧州選手権で出した自己ベストを7点以上も更新し、98.98点で5位につけたロシアのデミトリー・アリエフだろう。
より前評価の高かった彼のチームメイト、ミハエル・コリヤダは86.86点で8位という芳しくない結果だった。
一方、「大惨事」と描写するに相応しいのがメダル候補の一人だったアメリカのネイサン・チェンの演技だろう。82.27点で17位に沈んだ。

4年前のソチ大会の銀メダリスト、熟練したカナダのパトリック・チャンが90.01点で上位6人に食い込み、明日のフリーでは最終グループで演技出来ることにも触れておきたい。

 

☆オリンピックチャンネルより
何度見てもうっとりする美しさ・・・まさに氷上の芸術

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☆ロステレコム杯以来の実戦だったので・・・ショートプログラムを見るまでは不安で心臓がつぶれそうでした・・・

でもリンクに降り立った羽生君は・・・6分間練習から圧倒的なオーラでした。


これが内村航平君の言う「金メダルを獲るためのオーラ」だったんですね。
確かにまとってらっしゃいました・・・一人だけ

内村君も想像を絶するプレッシャーの中で五輪二連覇を成し遂げた体操界の絶対王者なので見えたのでしょう。頂点を極めた者にしか見えない何かが。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu