お馴染みマンマ解説の上海選手権男子SPから羽生君の演技の解説です。
イタリアフォーラムのIce Princessさんの動画をお借りします。Grazie!
https://www.youtube.com/watch?v=bZK2atlZYb0
実況:アリアンナ・セコンディーニ
解説:ファブリツィオ・ペドラッツィーニ
<演技前>
マ:さあ、現世界王者の登場です。羽生結弦
彼は非常に困難な苦難に満ちたシーズンの中で偉大なチャンピョンであることを証明し、手術を受けても尚、試合に戻ってきました。
2週間入院し、長い時間リンクから遠ざかていましたが、彼は昨季獲得したタイトルを守るためにディフェンディングチャンピョンとしてこの場所にやってきました
彼はオリンピックチャンピョンです
会場が如何に沈黙して彼を見守っているか聞いて下さい
ファ:4Tで彼もミス
ファ:トリプルアクセル。非常に非常に難しいステップ、カウンターから
ファ:3Lz-3T
<演技後>
ア:オリンピックチャンピョン、そして世界王者
見て下さい、彼のコーチが大喜びしています。ユヅルに起こった様々な問題の後、このプログラムを見るまでは不安だったはずです。
技術点を見て下さい
ファ:転倒にもかかわらず
ア:本当にそうです。4Tでは明らかなミスがありましたが、その後は本当にブラヴィッシモ(ブラ―ヴォの最上級)でした。
見て下さい。日本の国旗の数を!!そして氷上のプー!
見て下さい、驚異的です!さいたまのワールドも見ましたが、他に例のない驚異的な現象です。
もの凄い数のプー!!フラワーガール達にとっては重労働ね(笑)
ファ:全くだね。フラワーガール達は大変だね。
今、技術点を確認しているけれど、4Tでは当然のことながらハビエルに4点から4.5点差を付けられている。
ア:各エレメントのクオリティの差が・・・トリプルアクセルだけ見てもハニューのGOEが2.43に対し、フェルナンデスは0.15、ここで既に大きな差があります。
スピンでも・・・最後のスピンでも同じ(同じようなGOEの点差)です。
ファ:素晴らしいスピード。何が凄いかって、彼は全てがナチュラルだ。これはまさに才能。彼には力みが全くない。
これはトリプルアクセル。前のステップを(スローで)見せてくれないのが残念だけれど・・・彼はまるでスケーターになる運命を背負って、スケートをするために生まれてきて、スケートを学習する必要が全くなかったように見える。
全てが彼にとっては当たり前で自然で簡単なことのようだ。
彼を生で観ると驚異的な感覚を覚える。
何の問題もなくスピードを出し、ガッツに溢れているけれど、常に信じられないほどエレガント。
これは3Ltzと3Tのコンビネーション
ファ:しかも彼は幾つかのエレメントを後半に入れている。
ア:そうね、今得点を比較していますけれど・・・ごめんなさい、今まで言葉を失っていたものだから(笑)
ファ:僕たちは4時20分からここにいるからね。
ア:3Lzと3Tのコンビネーションの基礎点は10.10点ですが、羽生結弦は後半に跳んでいますから11.11点になります。なのでここでもより多くの得点を稼いでいます。
ファ:戦略勝ちでもあるね。
ア:コンポーネンツでは・・・一つ言わせてもらうとフェルナンデスは9点台がInterpretationだけでした。素晴らしいパフォーマンスでしたから(Interpretaione9点は)当然です。
ファ:僕なら振付けとパフォーマンスでももっと高い点を与えたよ。
ア:そうね。今最後のジャッジのコンポーネンツの得点が入りました。当然のことながら羽生結弦もInterpretationで高い得点を獲得しています、9.25点。振付けはおそらく9.07点前後。今から合計点が出ますが、技術点で既にフェルナンデスの48.63に対し、ユヅル・ハニューは49.92と上回っています。
ファ:これで何故、僕が彼を異星人、エイリアンと呼ぶか分かってもらえたでしょう。
ア:本当にファンタスティコね。
ファ:いや、それ以上だよ。
ア:さあ、得点が出ました。95.20点、シーズンベストです!
本当に並外れていた!!
ビデオコールは効果的だったようね。
ハニューは全日本後、日本の仙台に留まり、コーチ無しでたった独りで練習していたのですから。
ファンタスティコ、素晴らしいわ。
私達の解説を見てくれる日本のファンのために言わなくちゃね、マンマ・ミーア!!
ファ:マンマ・ミーア!!僕もマンマ・ミーア定期券を購入するよ!!
ア:本当に本当にファンタスティコだったわね。