７月16日にミラノで開催された羽生結弦イタリアンファングループ主催の羽生結弦学会「羽生結弦の革命―フィギュアスケートから新世界へ」前半にようやく日本語字幕が付きました。イタリアのファンの愛と情熱と献身が詰まった動画です。多くの人に視聴してもらいたいです。
羽生結弦イタリアンファングループ制作
「羽生結弦の革命―フィギュアスケートから新世界へ」英日中翻訳字幕付き公式動画
いや本当に大変でした！😭
動画が私の手元に届いたのは１０月の終わり頃でした。音声を修正したり（あまり録音状態がよくなかったようで、修正版でも聞き取りにくい部分が多くあります）、著作権の問題で講演中にスクリーンに投射された映像をカットしたりと、編集作業も大変だったと思います。しかし、タイミングが悪く、動画を渡された時、ちょうど自宅の改装工事を始めるところで、施工前の手続きと、工事中は自宅に住めないのでセカンドハウスに一時的に引っ越すための準備で東奔西走していました。それでも一番聞き取りやすく、最も翻訳しやすいマッシさん部分は勢いで一気に訳してしまえたのですが、残りの部分の翻訳にようやく着手出来たのはクリスマスの少し前でした。ところが、講演前半最後の寄稿者であるコスタンツァ・リッツァカーザの部分を翻訳し始めようというところで、何と、ノートパソコンが壊れてしまったのです！😭
Windowsが立ち上がらない、動かない、とかではなく、電源が入らない。F２キーを押してBIOS画面を起動させることさえ出来ませんから、完全にハードディスクの問題です。この夏に買い替えたばかりなのに！！！しかし、このパソコン、実は購入した５日後に全く同じ症状で突然電源が入らなくなってしまったんですよ。本体がかなり熱くなっていましたから、おそらく冷却ファンが機能しなくなって、ハードディスクが過熱で損傷したんだと思います。この時は買いたてだったので、すぐに新品と交換してもらいましたが、数か月後にまた同じ症状で壊れたということは、製造上の欠陥ではなく、この機種の設計上の欠陥ではないでしょうか？😡
保証期間中のため、メーカー以外で解体して修理してもらうと保証が無効になってしまいすので、２月に帰国するまでとりあえず、夫のパソコンを使わせてもらっています。しかも、ファイルは全て外部ストレージに保存していたにも拘わらず、翻訳中のファイルが消えてしまっていたんです！前にコンピューターが壊れた時も作業中のファイルが丸ごと消えてしまったことがありました。
ちょっと待って😨・・・冗談でしょう？？？今までの努力と苦労が全て水の泡とか・・・そんな・・・あり得ないでしょう？？？😱😱😱と全身から血が引きました。しかし不幸中の幸いにも、私は翻訳作業にMemoQという翻訳メモリを使用していました。MemoQは翻訳した文章がTM（Translation Memory）と呼ばれる翻訳メモリに記憶され、再び同じ文章、似た文章、または同じ語句を含む文章を訳した時、100％一致する場合は自動的に過去の翻訳が挿入され、似た文章の場合にも、以前の文章との相違点が赤文字で強調された過去の翻訳が表示されるという非常に便利なソフトなのです。私は今回、動画の翻訳に当たり、YouTubeに字幕を挿入する手間を省くために（前回のナポリ講演では翻訳以上にYouTubeに手動で字幕を挿入する作業が大変でした）、YouTube動画から英訳字幕のsrtファイルをダウンロードし、MemoQを使ってイタリア語の動画を視聴しながらsrtファイルを上書きしていきました。幸い翻訳メモリは無事で、そのおかげで翻訳した内容は全て記憶されており、翻訳を復元することが出来ました。そうでなかったら流石にもう一度翻訳する根性も時間もなく、申し訳ないけど断念するところでした😅
マッシさんの熱いスピーチ、平昌から北京までの羽生君の苦悩と無念を代弁して貰っているようで、訳しながら涙が出そうになりました🥹・・・
競技に復帰してミラノ五輪に出場して欲しいというマッシさんの夢には、きっと殆どのファンが反対でしょう。私自身、ISUや日本連盟、そしてジャッジ達の羽生君に対する不当な仕打ちは今思い出してもはらわたが煮えくり返る思いですし、あんな苦しみを羽生君に二度と味わって欲しくないと思っています。しかし、マッシさんのこの魂の叫びは、アイスリンクで育った彼が心からフィギュアスケートを愛し、現在におけるフィギュアスケート競技の劣化と衰退を目の当たりにして胸をえぐられる思いなのだということを理解して下さい。
イタリアン羽生結弦ファングループはRE_PRAYを考察する講演を企画中です。今度は大学の講堂でシンボジウムという形で開催したいそうですから、一体どんな規模のイベントになるのか楽しみですね！
