マッシミリアーノさんのFBより「2020年クリスマス祝日に披露された傑作」

今日は12月25日クリスマスですね。
カトリックの国イタリアではクリスマスは1年で最も重要な日であり、明日26日も聖ステファノの日で祝日ですから、この期間は家族で集まり、クリスマス料理を食べ、プレゼントを交換し、ゆっくり過ごします。
さて、マッシさんが2020年全日本で披露された羽生君の演技を振り返り、XとFBで素敵な投稿をしていましたのでご紹介します。

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2020年12月25日と26日。羽生結弦は長野ビッグハットアリーナで開催された全日本選手権に出場し、2つの新プログラムを披露した。
まだコロナ禍真っ最中であり、日本のチャンピオンは四大陸選手権で優勝し、スーパースラム(ジュニア及びシニアの主要大会全てのタイトルを獲得)を達成した史上初の男子となった2月初旬以来、試合に出場出来ていなかった。
以来、彼の消息は途絶え、その将来に関しても何も分かっていなかった。
2つの新プログラムは、彼の信頼する友人であるシェイ・リン・ボーンとジェフリー・バトルの遠距離での協力を得て、彼自身が構想し振り付けた作品で、その秋、仙台のリンクでの孤独な夜に生まれた。
プログラム曲には英国の歌手ロビー・ウィリアムズの大ヒット曲「Let Me Entertain You」と、同名の日本の大河ドラマから取られた「天と地と」が選ばれた。
この機会に、我々はまたしてもアーティストの多様性に感心させられることになった。国際次元のロック魂を見せつける一方で、もう一方は東洋文化の典雅な物語によって語られる幽遠の境地に支配されていた。
異なる意味で、しかし同じように効果的に新しい作品は生命への賛歌を象徴する彼の代表作になった。
従って、クリスマスの祝日はこの2つの傑作を一挙に鑑賞するのに最も適した機会である。
ギリシャの哲学者、プラトンの格言「我々は皆、自らが選んだものになる」になぞらえると、羽生結弦はただ単に最も高潔なフィギュアスケートなのだ。
メリークリスマス!


☆イタリアはコロナ禍が本当に悲惨で、この年はまるで出口の見えない暗いトンネルの中にいるようでした。この年の夏に日本スケート連盟の公式アカウントで公開された羽生君からのプログラム達にはどんなに励まされたか分かりません。

そしてこの全日本で公開された2つの傑作。
シーズン初戦とは思えない圧倒的な演技でした。

見ている人に少しでも明るく元気になってもらいたい、という気持ちから作られたLet Me Entertain You、そして苦悩の中から悟りの境地に至った上杉謙信を描いた「天と地と」はこの年、この瞬間にこれ以上ないほど適したプログラムであり、多くの人が彼のこの演技には勇気づけられたと思います。
勿論、私もその一人でした。

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Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu