スイスTV局イタリア語放送RSIの実況解説です。
動画はRSIホームページで羽生選手の優勝を伝える記事と一緒に掲載されています
動画は残念ながらスイスからしか視聴出来ません。
というわけで私も見られなかったのですが、フォーラムのブルーさんがZinmateを使って動画にアクセスしてダウンロードした動画を送ってくれましたので、解説の翻訳を書き起こしました。
Grazie Blue!
<演技中>
(4Lo着氷)
女性A:ワオ!素晴らしいスタート
(その後は演技に見入っているのか演技終了までずっと沈黙)
<演技終了>
女性A:ワオオオオ!!!(笑)
女性B:これはアートよ!
女性A:画面上のTESカウンターを見て下さい!
125.71点!
彼はやりたかったことを全てやった
0.5点の取りこぼしもない
全てレベル4
予定されていた全てのトリプルとクワドを決めた
全てを高いクオリティで
高い出来映え点を獲得しながら
もの凄い高得点
ショートプログラム後の記者会見で、それでも彼は「目標は金メダル」と言いました
そして、ここでは間違いなく後に滑る選手達にプレッシャーをかけました
女性B:確かにショートプログラムの後、フェルナンデスに対して10.66点出遅れています。
でも1ミスで十分よ
(フェルナンデスの)クワド1本のミスで順位はひっくり返ります。
女性A:微塵のミスもなかった
全く何も
驚異的だわ
女性B:本当に素晴らしかった
彼が世界最強の選手の一人であることは偶然ではない
ここ2~3シーズンはフェルナンデスと対決していますが、彼は現オリンピックチャンピオンです
世界選手権こそフェルナンデスに阻まれて2014年の1度しか優勝していませんが、彼は並外れた特別な選手です
日本ではまさに真のロックスターなのは偶然ではありません。
ぬいぐるみの数を見て下さい
女性A:まだ花束が空中を舞っています(笑)
圧巻だったわ
女性B:今からリンクに入るチェンが可哀そう・・・
女性A:チェンはこれから少しフォームアップをします
この数分間は選手にとても重要な時間です
今リンクに入ろうとしていますが、リンクのプレゼントはまだ片付けられていません
女性B:普通だと、もう次の選手はリンクに入っていますが
女性A:でもまだぬいぐるみが飛び交っています
女性B:勿論、くまのプーさんです
羽生結弦を象徴するぬいぐるみ(笑)
女性A:彼はエレメントをまるでものすごく簡単なことのように軽々と実施します。
プログラム冒頭の4ループ、4サルコウ、プログラム後半に4サルコウと3トゥループのコンビネーション、ですからボーナスがもらえます
更に4トゥループ
つまり彼は3種類の4回転ジャンプ、サルコウを1本コンビネーションにして2本跳び、全部で4本跳びました。
ワオ!
女性B:皆に感謝しています。
ブライアン・オーサーは今日はジャンパーを着ていません
クローゼットに置いてきたのね
彼はカザフスタン、スペイン、日本、カナダの選手達を育てています
女性A:もし6分間練習を見ていなかったら、彼は人間じゃありませんと私は断言していたでしょう
でも6分間練習で転倒したりミスをしたりしているのを見ましたから
女性B:ショートでもミスをしたから、人間なのよ
女性A:223.20点!
これまでの歴代最高得点は2015/2016年シーズンのグランプリファイナルで出した219.48でした
女性B:321.59点
トータルの記録更新はなりませんでしたが、それはショートでミスがあったからです
女性A:よかったじゃない(笑)
つまり人間であることを証明したのよ
女性B:そうね、人間ね、人間なのね。やれやれ(爆笑)
女性A:時々人間になるのよ
だって今日の彼は途方もなかった
女性B:I am back、「僕は戻ってきた」と言っているわね
女性A:そうね、戻ってきたわ
マンマ・ミーア
223.20点
史上初の220点越え