マッシミリアーノさんのFBより「結弦とアンナがクリスマス祝日の絶対的主役」

全日本男子フリーとロシア選手権女子フリーの翌日、12月27日の投稿です。

羽生結弦とアンナ・シェルバコワはクリスマス(12月25日)と聖ステーファノ祝日(12月26日)の絶対的主役だった。この2日間、彼らは並外れた演技で我々の文明を襲ったパンデミックによって必然的に制限された祝日を元気づけてくれた。

2人の間には何かしらの共通点が見られた。
理由は異なるものの両者共にショートプログラムのスピンの1つで問題があり、両者共に直接のライバル達の良い演技によって大きなプレッシャーが発生したにも拘わらず並外れたフリープログラムを滑り、両者共に自身が保持する国内選手権の歴代最高得点を再び塗り替えた。

ちょうどいい機会だから、結弦とアンナが共に2位だったトリノ・グランプリファイナルのエキシビションのフィナーレ前の一幕を紹介しよう。
いつものように演技前、演技中、演技後から特にインスパイアされる羽生は彼女がリンクイン前にやっている特徴的な動作を真似して困惑しているシェルバコワをからかった。ダニイル・マルコヴィチ・グレイヘンガウスとヒソヒソ話をした後、今度はアリョーナ・コストルナヤにちょっかいを出した。
そこで自然にこんな疑問が湧いてくる。

アンナ・シェルバコワがリンクインする前にしばしば行っているルーティンの大部分に影響を与えたのは一体誰か?

答えは想像以上に簡単である。そして、ちゃんと証拠もある。
https://www.youtube.com/watch?v=IUM-6KMzCTE


この微笑ましい投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメント

 

みんな遅かれ早かれいたずらっ子ユヅの「犠牲者」になるわね🤣🥰🥰

そして彼は素晴らしい女子スケーター達に多大なインスピレーションを与えているのよ

何て感動的な日々だったか!前日の公式練習から見ることで、私に与えてくれたこれほど大きな感動を彼らに直接「ありがとう」と言っているような気持ちになったわ。

ユヅは彼が子供の頃の映像でも見られるように、凄く茶目っ気があっていたずらっ子ね。こと競技となるとあれほど真剣勝負で全てを注ぎ込む人が。
彼のそんな一面を見るのが私は大好きなのよ。

結弦は一瞬たりともじっとしていないわね🤣🤣何て好青年なんでしょう。

何てカワイイの😍ウィニー・ザ・プーとヒソヒソ話をする男・・・
超人であるだけでなく、お茶目な青年なのね!

リンクの中でも外でも愛すべき偉大なチャンピオン

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☆羽生君のモノマネで最もインパクトが強烈だったのはこちら
コストルナヤのバンパイア

ワリエワの「ワカメ」も本人の前で真似していましたねw
ワリエワボレロの冒頭の振りも真似してもらいたい。
背中の後ろで組んだ腕を上下させて更に前に持ってくるところ、どうなってるんだろうと思ってちょっとやってみましたが、手が途中で離れてしまって無理でした😂

ロシア選手権は全日本の後、ライストで見ていましたが、女子フリーの
トゥルソワ4Lz2本ノーミス→ワリエワ4T2本ノーミス→シェルバコワ4Lz4Fノーミス
の流れは凄まじかったです。

ワリエワの演技が終わった時点でこれはワリエワ優勝と思ったら、その直後、シェルバコワがより基礎点の高い4Lz、4F、3Lz-3Loを成功させて大差で優勝しました。

シェルバコワと言うと、先シーズンはクワドモンスターのトゥルソワと女子史上最高のコンプリートパッケージと言われていたコストルナヤの影に隠れ、イタリアメディアからも3番手、ダークホースの扱いでしたが、ファイナルと欧州選手権はトゥルソワを上回って銀メダル、ナショナルは優勝でした。
今シーズンはワリエワのインパクトがあまりにも強烈で、ナショナルも大本命は断然ワリエワと思われていましたが、ショートもフリーも大差で1位。ロシア女子の中では影が薄く、一番目立たなかった子が(失礼w)、移籍騒動のゴタゴタでやや失速した感のあるトゥルソワとコストルナヤを尻目に着実に駒を進めている印象です。

しかし、今のところトゥルソワもワリエワも3アクセルをショートで安定して跳べるところまでは行っていませんので、梨花ちゃんの4サルコウが安定したらロシアに勝てるかもしれません。
全日本の梨花ちゃんのフリーの構成は3ルッツが入っていませんでしたし、いずれ2本目の3アクセル(おそらく後半1本目?)を組み込むつもりだと思いますので、基礎点を更に伸ばすことが出来ます。

また梨花ちゃんのフリップとルッツはトゥを突いて踏み切るリアルトゥジャンプで、跳び分けも完璧です。正しいジャンプ技術は体型の変化や加齢に関係なくクリーンなジャンプを跳び続けられる重要な秘訣だと私は思います。二十歳または三十歳を超えてもクオリティの高いジャンプを跳べるリーザとカロリーナは共にプレロテ無し、ルッツは完璧なアウトエッジの教本通りのジャンプを跳んでいます。

教本そのものの技術で実施される羽生君のジャンプも年々進化していますよね。
全日本では軸が一層細くなり、体幹がしっかりしたことでジャンプの安定感が更に増していました。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu