マッシミリアーノさんのFBより「結弦プリンス:バックカンター-3A-ハイキックが忘れられない」~他

4月に行われたスターズ・オン・アイス初日のマッシミリアーノさんFBページの投稿です。
Let’s Go Crazyを「珠玉」と呼び、いたくお気に入りだったマッシさん。
アイスショーでのまさかの再演に感激していました!

羽生結弦の大きな心痛のひとつは2016/2017年シーズンのショートプログラム「Let’s Go Crazy」を一糸の乱れもなく完璧に滑ったことが一度もなかったことだろう。

この曲の作者で、2016年4月21日に永久にこの世を去ったプリンスにオマージュを捧げたこの選曲は非常に意義深いものだった。

完璧だったか否かに拘わらず、2016年9月30日に史上初めて認定された4ループが「入った」プログラムであることを考慮すると、フィギュアスケートの歴史に堂々と刻まれたショートプログラムである(https://tinyurl.com/97tumvw6)。

当初、2度のオリンピックチャンピオンはキラキラと輝く白い衣装を着て「Let’s Go Crazy」を演じたが、シーズン3戦目(NHK杯)以降、紫の衣装を選んだ。
このプログラムはマルセイユで開催されたグランプリファイナルの四連覇で最高点に到達した。この大会で、羽生は4ループを「少し前のめり」で着氷したが、それ以外は完璧に実施し、絶叫に値するパフォーマンスを披露した。
特に「Let’s Go Crazy」の真のトレードマークであるバックカンターから実施された3アクセル着氷後のハイキックは忘れられない(https://tinyurl.com/47tjw5mv)。

ミネアポリスの天才(ミネアポリス出身のプリンス)の急逝から5年と1日後、羽生結弦は日本のアイスショー「スターズ・オン・アイス」の初日で白い衣装に身を包み、この伝説のプログラムを再演した。当然のことながら、もう何度目か分からないがプリンスに再びオマージュが捧げられた、

「Let’s Go Crazy 2.0」の完全動画を待ちわびながら、取り敢えず先鋒の写真で満足しようではないか。


そしてこちらはこの投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメントです

私はプリンスを愛しているわ。そしてユヅも愛している。彼らは天賦の才を持っている。
今日のSOIの3アクセルを見た?スキャンダルなほど完璧よ!!!
氷上のキングからプリンスへ
肉体、精神、心のコンビネーション・・・

ありがとう!彼の全てのプログラム同様、宝石だわ!!!

何てスペクタクルなジャンプ!!!!!羽生結弦、何と言う個性!!!

もはや間違いなく伝説のプログラムだわ。結弦のファンにとっても、このスポーツを愛する者にとっても。

私が断トツで好きなショートプログラムよ。小さなミスや乱れに関係なく、目に焼きいて離れない。いずれにしても、そしていつも彼は別格・・・

私にとってはマルセイユ版は完璧な演技よ。だってあの4ループの「堪え」はそれだけで超カッコよかったもの。そして彼は文字通り氷上に火を点けたわ!プリンスに扮したユヅを見るのは何時でも最高だわ:天才がもう一人の天才に敬意を表する!

爆発的で見る者を引き込む情熱。彼のロック調プログラムのトレードマーク・・・そして彼は自分の心を取り出して、ジャンプや私達に魔法をかけて恍惚とさせるステップを通してその心を私達にプレゼントしてくれる・・・いつでも・・・

プリンスと結弦
彼は絶対的なナンバーワン

芸術作品。この男性は氷上のミケランジェロだわ。誰も彼には近づけない。

私はプリンスを愛しているのよ!何と言う合体でしょう!彼の作曲する曲はいつも別格だった!

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☆SOIのプリンスは4T-3Tが鉄板でした。6分間練習はなく、リンクは狭く、暗くてスポットライトが当ってジャンプにはかなり不利な条件だと思うのに、もはや失敗しそうな気配すらない・・・
「Let me Entertain You」でもそうでしたが、余りにも簡単に跳んで軽々と降りた後、余裕たっぷりに観客に向かって「どう?」とばかりに微笑むところのジェスチャーがたまりませんね。

SOIが終わり、当分砂漠だと思っていたら先日、何とドリーム・オン・アイスにも出演するというニュースが飛び込んできました!

もし来季ショートを新プロにするなら、時期的にこのアイスショーで初披露される可能性もあります。
世界選手権の後のインタビューを聞くと、「天と地と」は持ち越し、ショートはピアノ曲の新プロを作るつもりなのかな?と思っていましたが、「Let me Entertain You」はドイツの一般層にバカ受けしたり、ロシアのプログラムランキングで1位になったりと色々なところで大好評なので、もしかしたら持ち越しもあるかもしれません。

新プロも見たいけれど、「Let me Entertain You」もまだまだ見たいし・・・ファンも悩ましいやら嬉しいやら🥰

 


イタリアでは既に40代の一般市民のワクチン予約が始まっています。
入国規制を段階的に緩和して夏に向けて観光業を本格的に再開させることを目指し、先週からワクチン優先カテゴリーに「旅行業界の従事者」も加わりました(その他の優先カテゴリーである医療従事者、学校関係者、基礎疾患や虚弱体質を持つ人達は既に大半が接種を終えています)。

最近はワクチン効果か新規感染者数と死者数が目に見えて減り始めました。
集中治療室の患者は激減し、コロナ病棟が次々に閉鎖されています。

第1波の際、ミラノ見本市のパビリオン内に急遽特設されたコロナ病棟。
患者激減で閉鎖されることになり、病棟閉鎖を祝う看護師の皆さん。

イーモラのコロナ専用集中治療室も閉鎖。
喜ぶ病院スタッフの皆さん

ボローニャ県ヴェガート市の病院でもコロナ病棟が閉鎖

ボローニャのサントルソア総合病院のコロナ専用集中治療室でも開設から180日目の今日、最後の患者さんが退院したそうです!

皆さん、長い間本当にお疲れ様でした!🙏

イタリアではこれまでに多くの医療従事者の方が新型コロナウイルスの犠牲になりました。まさに殉職です。
2021年5月4日の時点で359人もの医師が新型コロナウイルスのために亡くなられています。
中には既に定年退職されていたにも拘わらず、昔の仲間を助けるために現場に復帰し、感染して命を落とした方もいました。
一方、看護師では83人の方が亡くなり(内2人は現場に復帰した定年退職者、6人はコロナ病棟における過酷な労働を苦にした自殺でした)、10万人以上の方が勤務中に感染しています。

昨年の第一波の時、感染が最も酷かったロンバルディア州の病院はまるで戦時中の野営病院のようでした。当時の悲惨な映像は今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

だからこそ、コロナ病棟の閉鎖を喜ぶ医療従事者の皆さんの写真にホッコリしました。
きっと壮絶な数カ月間だったと思います。
そして彼らの献身と犠牲によってどれほど多くの命が救われたことか。

まだ感染者は出ていますが、ワクチンの普及によりイタリアではようやく終息への道筋が見えてきました。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu