マッシミリアーノさんのFBより「羽生結弦のプロローグ」

このところの東北地方局の生出演で少しずつ情報が明かされてきたアイスショーの開催がついに正式に発表されました。
マッシミリアーノさんがさっそくFBページに投稿していました。

間もなく羽生結弦が自ら考案した新しいスペクタクルと共に氷上に戻ってくる。

4日間予定されているイベントは「プロローグ」と命名された。

「初演」は、11月4日金曜日、横浜に新設された収容人数1万人の施設「ぴあアリーナMM」で開催される。翌日、11月5日土曜日には再演が行われる。

第2ラウンドは八戸市で12月2日と3日に開催される。会場は3500人収容可能な真のアイスリンク「フラットアリーナ」である。

現時点では助演として誰が出演するのかは不明である。

同時に日本のチャンピオンは、数週間で72万人を超える登録者を獲得したYoutube チャンネルを開設した後、Instagram とTwitterでも公式アカウントデビューを果たした。

横浜公演は、ISUグランプリシリーズのフランス大会と同時期に行われる。一方、八戸公演はトリノファイナルの1週間前に開催される。

乞うご期待

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☆マッシさんは、助演キャストはまだ分からないと書いていますが・・・いやいや羽生君一人のワンマンショーですよ!😱😱😱

7月19日に羽生君のプロ転向が発表されてから3ヵ月余りが経過しましたが(こう書きながら、えっ、まだ3ヵ月と少ししか経っていなかったの???と驚愕しています)、ここまでの感想を一言で述べるなら

ジェットコースターどころではなかった😱・・・

競技スケーター羽生結弦のファンでいることは、言ってみれば一度乗ったら二度と降りられないジェットコースターにずっと乗っているようなものでした。

思えば、私は2011年四大陸選手権で初めて彼を見てすぐにファンになり、2011-2012年シーズンのグランプリ大会からリアルタイムで見るようになりましたが、初戦のNHK杯でいきなりユヅルコースターの洗礼を受けました。

それから2014年ソチ五輪まで、恐怖のジェットコースター展開だったことは言うまでもありません。

そしてソチで金メダルを獲った後の2014-2015年シーズン、金メダリストになったこれからはもっと穏やかに見ていられるのかな?と思ったのも束の間、シーズン初戦の中国杯でいきなり衝突事故。グランプリファイナルでは驚異的な復活劇で二連覇を達成、圧勝だった全日本の後、尿膜管遺残症で緊急入院して手術することが発表され、ソチ前を遥かに上回る壮絶な展開に
「羽生君・・・いい加減にしてえええ~!!!😭」
と頭を抱えたものでした。

「もう獲るべきものは全て獲ったので、これからは勝敗にはこだわらず、自分のやりたいことをやる、もう少しだけ続ける」という「これからはボーナスステージ」だと示唆するような発言と共に始まった平昌後の4年間は、現地観戦した2018年ロステレコム杯の公式練習中に目の前で負傷したのを皮切りに、北京までジェットコースターが止まることはありませんでした。

しかし、どんなにハラハラしても、心配のあまり胃が痛くなっても、胸が張り裂けそうになっても、それを数百万倍上回る感動とパワーとインスピレーションを与えてくれるユヅルコースターから降りることは出来ないのです。

プロアスリートへの転向が発表された後、従来のプロスケーターやアイスショーのイメージから、ユヅルコースターも流石にこれからは少しモデラートになるのかな?と一瞬でも思った私は甘かった。

Youtubeチャンネル開設3日後に2時間に渡る公開練習を企画、メディアを通じた怒涛のようなアウトプット、その質量たるや例年の1年分!
そしてツイッターとインスタで公式アカウントが開設され、間を置かずに年内に2箇所でアイスショーか開催されることが発表されました。
彼自身が全てをプロデュース、というところまでは予想出来ましたが、まさかのワンマンショー!!!😱
これは彼自身が宣言した通り、アイスショーの従来の形や概念を完全に変えしまうつもりなのでしょう。しかもその「変える」のレベルも次元も私達の想像を遥かに超える、おそらく「Revolution」、「革命」に近いことをやってやろうという強い意志と覚悟を感じます。

日本スケート連盟に登録した選手であった頃は、演技を披露する場である試合は連盟やISUが用意していました。このような大会への出場資格がないプロスケーターになっても、既存のアイスショーは数多くあります。彼ほどの実績と集客力があれば引っ張りだこなのは間違いなく、彼の要望に合わせて喜んでカスタマイズ開催してくれるところは幾らでもあるでしょう。しかし、敢えて未開の大地を一人で開拓していくという、より困難な道を選ぶのが羽生結弦なのです。

意志表明会見から今日まで、様々なインタビューや出演番組で発信された彼の発言を聞いていると、彼の脳内ではやりたいことやアイデアが次から次へと泉のように湧き出していて、ここまでにアウトプットされた内容は、そのほんの一かけらに過ぎないことが分かります。だからアイスショーのタイトルも「プロローグ」、「序章」なのでしょう。

改めて、オーサーコーチのこの名言を思い出して、肝に銘じなければなりません。

アンジェロ・ドルフィーニさんは羽生君をゲームチャンジャ―と定義しています。

そして彼がゲームチェンジャーである理由について、「競技にこれまでとは異なる道筋を刻み、進化させた選手」、「彼が、今我々が目撃しているこの競技の進化を始動させた。羽生結弦はあらゆる点においてよりコンプリートな選手であり、プログラムを豊かに装飾しながらハードルを更に押し上げようとしている」と説明しています。

ゲームチェンジャー

昔も今も、彼ほどゲームチェンジャーという称号に相応しいスケーターはいません。

競技のフィギュアスケートを高みに導いて未だかつてないレベルまで進化させ(残念なことにこの競技を運用するISUも日本スケ連も全く彼についてこれませんでしたが)、今度はプロスケートの世界に革命を起こそうとしています。

羽生結弦が歴史を作るゲームチェンジャーなら、私達ファンはその瞬間を目撃する歴史の証人であるという栄誉をありがたく享受しながら、とことんユヅルコースターにしがみついていくまでです。

【追記】

羽生君のTwitterアカウント開設に便乗し、彼のアカウントをフォローするために思い切ってブログ専用アカウント@pianetahanyuを開設しました。正確には、数年前に気まぐれで作ってみたものの、非公開のまま一度も使わずに放置していたアカウントを再活用しました。ただブログ更新のお知らせ用アカウントなので、つぶやくことは殆どないと思いますが😅・・・

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu