Neveitaliaの2014年バルセロナGPF男子フリーの記事です。記事を書いているのはイタリアユーロスポーツ実況のマッシミリアーノ・アンベージさんです。
(2014年12月13日)
(訳は羽生君部分だけ)
羽生結弦はこの競技の歴史に既に刻み込まれた圧巻のフリープログラムでバルセロナの観客を魅了し、グランプリファイナル二連覇を達成した。
同時に日本の天才はショートの結果に文句をつける無知な陰謀論者達の根拠のない批判を黙らせた。
日本のスーパースターはフリープログラムの傑作を披露し、フリーの史上最高技術点を塗り替えた。
羽生はプログラム冒頭で神々しいばかりの4サルコウと4トゥループを決めると、後半に3A-3T、そして前人未到の3A-1Lo-3S(このジャンプだけでプレミアムチケット並みの得点を稼いだ)といったコンビネーションジャンプの珠玉を揃えた。
全てレベル4を獲得したスピンの議論の余地のないクオリティも際立つ演技の中で、五輪王者は2本の4回転ジャンプと7本のトリプルジャンプをこれ以上ないほどのクオリティで決めた。演技終了直前の唯一のミス、トリプルルッツでは回転不足と公正に判定された。
ショート、フリー共にトランジション(繋ぎ)の濃さが傑出しており、フィギュアスケートの歴史を塗り替えるべく生まれてきたこの選手のスケーティングの高いクオリティが光った。
また、プログラムのいくつかの楽節では羽生が歌っているのではないか思わせるほど「オペラ座の怪人」の調べと完璧に一体化した迫真の演技だった。