Gazzetta dello Sportより「羽生、何というスペクタクル!二連覇~彼は史上最高」

ガゼッタ紙デジタル版に昨日掲載された記事です

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2018日2月17日

23歳の日本人は1952年オスロ大会におけるアメリカのディック・バトン以来のオリンピック二連覇を達成した。怪我で3か月競技することが出来なかった。銀は同じく日本の宇野、銅はスペインのフェルナンデス。リッツォはフリーもクリーンな演技で21位 2018OG_gazzettaFS羽生に贈られたぬいぐるみ(Afp)

アイスアリーナのリンクにぬいぐるみの雨が降った:数十匹(いや数百匹?)のプー。
1952年オスロ大会におけるアメリカのディック・バトン以来、初めてオリンピック二連覇を成し遂げた羽生結弦の幸運のお守り。

観客は熱狂し、観客席からおそらく史上最高のスケーターである彼に向かってプレゼントを投げた。

現世界チャンピオンでもある23歳はショートプログラムで首位に立ち、ライバル達の挑戦を退け、傑作のフリープログラムで五輪金メダルを再び首にかけた。僅か2点足らずの点差でスペインのハビエル・フェルナンデスを上回った宇野昌磨との日本選手によるワンツーフィニッシュ(これも史上初)だった。フェルナンデスはフリーで同じジャンプを跳び過ぎて4位に終わった2014年ソチ大会の悪戯をリベンジし、母国に史上初のこの競技の五輪メダルをもたらした。忘れられない朝だった。
中国のジン・ボーヤンの素晴らしい銀メダル。5本の4回転ジャンプをクリーンに決め、技術点127.64点という前例のない驚異的な得点でフリーは1位(羽生さえも上回っていた)だったアメリカのネイサン・チェンはショートプログラムの17位から5位に浮上した。

 

負傷 — 思えば8年前のバンクーバーオリンピックではアメリカのエヴァン・ライサチェクは4回転ジャンプを一度も跳ばずにタイトルを獲得した。
今日、4回転は普通になった。そして1本のトゥループの着氷が乱れ、シーズン序盤とは違ってループとルッツを回避したとは言え、羽生は4回転ジャンプのマエストロの一人だ。
秋に深刻な怪我を負ったせいで3か月以上も競技から離れざるを得なくなり、不確かなコンディションで平昌入りした。

でも今日、リンクを支配したのはただ一人、仙台の青年だけだった

彼の一家は2011年にこの地を襲い、彼のホームリンクも破壊した大地震の被災者だった。
ユヅルは神々しく、自然にエレガントで、帝王のような威厳があり、溢れんばかりの個性とカリスマ性がある。
今いる場所が最もふさわしい真のチャンピオンだ。

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☆ガゼッタは今朝紙面版を買ってみたら、また別の記事が掲載されていました!

ちなみに今日買ってみた数々の新聞記事はこちら↓

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演技動画のループは止まらないし、プレカンとかインタビューの動画や記事は次々に公開されるし、ユーロスポーツでも試合以外にスタジオの解説番組とかハイライトとか翻訳したいマテリアルが色々あるしで(まだ全部視聴も出来ていない)、もう明日から1週間休暇を取りたいぐらいですが、現実的にそういう訳にもいきませんので、少しずつ訳していきたいと思います。

イタリアに『ナポリを見てから死ね』という諺があるけれど、『羽生結弦の演技を見てから死ね』って諺を作りたい!

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu