OA Sportより「世界フィギュア:各試合の優勝候補と今シーズンの結果の分析」

OA Sportの新記事です。
各カテゴリーのここまでの結果を分析し、試合の行方を予測しています。
女子と男子の展望を訳します。

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ファブリツィオ・テスタ(2019年3月18日)

女子シングル(ショートプログラム20日水曜日、フリープログラム22日金曜日)

紀平梨花が彼女の先輩、浅田真央がまさにここ埼玉のリンクで2014年に獲得した世界タイトルを4年ぶりに日本に返還出来るかもしれない。

必要なスペックは全て揃っている。
西宮出身のスケーターは(ロシアのエリザヴェータ・トゥクタミシェワが代表漏れしたこともあり)ショートとフリー(3トゥループとのコンビネーションでも跳ぶ)で羨ましいほど質の高い3アクセルを実施する出場選手中唯一の選手である。

もし彼女が2つのプログラムをクリーンに滑れば、他の選手達には申し訳ないが紀平が勝つだろう。
この「他の選手達」の中には今シーズンの最近の試合では少々疲労とミスが見られるオリンピックチャンピオン、アリーナ・ザギトワも含まれる。

ただし、注意して欲しい。
エテリ・トゥトベリーゼの選手はエレメンツの質、スピンと演技構成点における優勢を生かして日本の選手を脅かすことが出来るかもしれない。

3位争いは坂本花織(今シーズン、全日本女王で四大陸選手権4位)と宮原知子(2018年ミラノ世界選手権銅メダリスト)の内部争いになる可能性が高いが、カザフスタンのエリザヴェート・トゥルシンバエワと驚異的な安定感を誇る欧州チャンピオン、ロシアのソフィア・サモドゥロワ、そして批判の嵐を浴びながら代表に選ばれたエフゲニア・メドヴェデワにも扉は開かれている。
今年からブライアン・オーサーに師事するオリンピック銀メダリストはロシアスケート連盟から与えられた信頼に相応しいことを全世界に証明する必要があるが、今シーズンの不安定なパフォーマンスを考慮すると簡単な任務ではない。

 

男子シングル(ショートプログラム21日木曜日、フリープログラム23日土曜日)

史上最強のスケーター、羽生結弦の存在によって問答無用で最も待ち望まれている試合である。
日本の選手は2014年のまさにここ埼玉と2017年のヘルキンキでの勝利に続き、競技人生3個目の金メダルを目指す。
エイリアンは激痛にも拘わらず見事に滑り切り優勝したロステレコム杯の練習中に右足首を怪我する前、今シーズンに彼が既に始めていたことを続行する。
実際にまさに今シーズン、ブライアン・オーサーに師事するスケーターは前人未到のエレメント、4トゥループ/3アクセルという驚異的なシークエンスジャンプ(基礎点15.40)を披露した。

ハビエル・フェルナンデスが競技から引退したことを考慮すると、表彰台の残りの2つの台は2019年四大陸世界選手権で優勝し、長い年月の後、ISU大会でようやく優勝できた宇野昌磨と、2018年世界選手権金メダリストネイサン・チェンによって占められる可能性が高い。

4回転ジャンプに左右されるスリリングな戦いにおいては、多くの人が羽生の後継者と見なしている韓国のジュンファン・チャ、ロシアのミハエル・コリヤダ(ミンスク欧州選手権の期待外れな演技の後、リベンジが期待される)、今のところ最も高いGOEを稼いでいるコンビネーションジャンプ、4ルッツ/3トゥループ(ミンスク欧州選手権のショートプログラムで20点近い得点を稼いだエレメント)を実施したロシアのアレクサンドル・サマリンといった前途有望な選手達にも表彰台のチャンスはある。

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☆やっと・・・やっと見られるんですね!
待ちに待った彼の演技が!
本当に長かった・・・
男子ショートは明後日
「自分のこだわりを更にこだわり抜いた演技」を楽しみにしています!
炎になって好き勝手に暴れ回って下さい!
頑張って、羽生君!

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu