ISUアワード初代最優秀選手「MVS」受賞おめでとうございます!
イタリアのスポーツメディアOA Sportが記事にしていました
ファブリツィオ・テスタ(2020年7月12日)
数分前にISUスケーティングアワードが終わった。
モントリオール世界選手権(カナダ)の中止の後、国際スケート連盟がオンライン開催を強く望んだ華やかなイベントで、当初の計画ではレッドカーペットとパフォーマンスを伴う本物の「オスカーナイト」のようなお祭りとして開催されるはずだった。
シーズン前半のグランプリ大会開催が危ぶまれ、今後の見通しが立たない非常に不安定な時期にも拘わらず、タニス/チャーリー夫妻は117分にも及ぶショーを軽快に進め、7カテゴリーの受賞者をわざわざじっくり時間をかけて発表していった。
(最優秀新人賞、最優秀コーチ賞は省略)
その後、「最優秀振付師」が発表され、羽生結弦と共に作り上げられた奇跡のように素晴らしいプログラムで世界の頂点を極めたシェイリーン・ボーンがローリー・ニコル、マリー=フランス・デュブレイユといったライバル達を抑えて受賞に輝いた。
一方、「最優秀衣装賞」はアメリカのアイスダンスの選手、マディソン・チョック/エバン・ベイツが受賞した。フリープログラムのために作られたエジプトをテーマにした衣装は、エイリアンのフリーの衣装とアンナ・シェルバコワのブルーから炎の赤へ変わるイリュージョン衣装より多くの票を集めた。
バーチャル形式で特別生涯功労賞は伝説のカート・ブラウニングに贈られた。
配信の最後に最も注目が集まる2カテゴリーの受賞者が発表されることになるが、その前にアロー・ブラックの長い音楽パフォーマンスで授賞式は一時中断された。
「最優秀エンターテインメント」賞は、ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロンのリズムダンス「Fame」がエフゲニア・メドヴェデワのフリー(SAYURI)とケヴィン・エイモズのショート(「The question of U」より審査員に好まれ受賞した。称賛だけでなく、批判も多かったこと考えると意外な結果だった。
最も切望され、議論の的にもなっていた「最優秀選手」賞は、数週間に渡る論争とファン同士の争いを経て、最終的に羽生結弦がアメリカのネイサン・チェンとアイスダンスのパパダキス/シゼロンを抑えて受賞に輝いた。
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☆このアワードは開催が発表された時点で既に不評で、その後のお粗末な運営、プロモーターであるアリ氏の思慮に欠ける失言による度重なる炎上と、ここまでの経過と評判は散々でしたが、終わってみれば、それぞれの賞が最も相応しい人の元にもたらされる結果となりました。
何というか、黒スーツにオールバックヘアの麗しい羽生君が画面に現れて、これまでのゴタゴタを全て浄化していきました。
オンラインということで他の候補者は思いきりラフな格好なのに、一人だけセミフォーマル。
どんな時も、どんな相手に対しても敬意と礼節を重んじる彼らしい
それに英語がめちゃめちゃ上達してませんか?
夫が「オレより英語が上手くなってる・・・」とショックを受けていました😂
「最も価値のあるスケーター」(Most Valuable Skater)の選考基準が「ファン層への影響、メディアの注目度、スポンサーの評価を活用してフィギュアスケートの普及に最も貢献した選手」である以上、どう考えても羽生君以外、相応しい人はいませんでした。
このアワードが彼に箔を付けたのではない(彼にはそんな必要もない)。
羽生結弦が茶番になり下がろうとしていたアワードを救済したのだと思います。
いずれにしても、選考過程で様々な運営不手際、選手に対する数々の無礼があったのは事実です。
最終候補者が発表される前にアリ氏がアリーナ・ザギトワは受賞無しと漏らしたり、その前には衣装賞にノミネートされたアントン・シュレポフの衣装にまつわる騒動もありました。どちらのケースでも何の責任も落ち度もない、ただ渦中に巻き込まれただけの選手が不快な思いをしたのは明らかです。
そして極めつけが羽生君のバイオ誤記事件です。
この件に関しては、あまりもお粗末というか、意味不明過ぎて、
これは「アメリカという巨大なバックを持つ強敵ネイサン・チェンと戦う孤高の戦士、羽生結弦」の構図とドラマをより劇的に演出するためのISUの下手な小細工なのか?
一番迷惑しているのはネイサンなのでは?(実際かなり迷惑だったと思います)
と本気で思ったほどです。
羽生結弦は既に十分ドラマチックですから、こんな三流ドラマのような演出はいりません!
今後もこのアワードを続けるつもりなら、全ての選手達に対して公正かつ適切な敬意を払って欲しいです。
彼らはアスリートであり、本業は競技なのだから。
しかし最後まで謎として残ったことが・・・
ファン投票とは一体何だったのか?
アリーナが最終候補に残らなかった時点で、ファン投票は大して考慮されなかったことになります。
それにしてもあれだけ大々的に宣伝して投票させたのだから、票数を開示すべきではないですか?
企業の市場調査や消費者アンケートではないのです。
「アワードの透明性」のためにも投票結果はきちんと公表すべきだと思います。
改めて
羽生君、受賞おめでとう~!