2023年12月7日
今日はフィギュアスケートのGOATであり、天才的なアーティストでパフォーマーである羽生結弦様の29歳の誕生日です。私が彼を知り、ファンになったのが2011年2月の四大陸選手権ですから、もうすぐ13年になるのですね！
あの日、彼を知ったのは本当に偶然でした。旅先のホテルで父がテレビを点けると、たまたまフィギュアスケートの試合を放送していたのです。当時の私はフィギュアスケートと言えば女子オンリーで、男子にはあまり興味がありませんでしたから、ストレッチをしながら横目でチラチラ見ていました。
そこにほっそりとした美しい日本の少年が出てきたのです。手足がヒョロっと長い、まるで少女のように可愛い顔をしたその少年が当時16歳の羽生君でした。16歳という出場選手の中でひと際若い年齢と、かわいらしい容姿に興味を引かれてテレビの前に移動して見始めたのですが、あっという間に彼の演技に引き込まれました。目の醒めるような4回転トゥループ、巨大な3アクセル、スピードのあるスケーティングと柔軟性を生かした女子顔負けの美しいスピン、気が付けばこの小さな少年に目が釘付けになっていました。そして、フィニッシュ直後、疲れ果てて座り込んでしまった彼を見ながら、未来の世界チャンピオンだと確信したのです。
私が羽生君を始めて知った2011年四大陸選手権フリー
この演技に衝撃を受けて、すぐにショートの演技動画を探し、美しい白鳥に魅了されました
RE_PRAYのテーマの一つは人生の選択肢でした。私達は人生の中で何度も岐路に立ち、選択を迫られます。やり直しが効く選択もあれば、その選択が人生の命運を分けることもあります。RE_PRAYは、これまでの人生の岐路や選択について考え、もしあの時、別の選択をしていたら？と振り返るきっかけを与えてくれました。
そして明らかに選択肢を突き付けられ、自覚して選択することもあれば、その時、偶然起こったことが、その後の人生に大きな影響を与えることもあります。私は割とドラマチックな人生を送っていて、たまたまその場所に居合わせたために出会った人、遭遇した出来事が人生を左右する決定的なピースになったことが何度もありました。
そしてあの日、偶然、羽生結弦を知ったこともその一つだと思います。
もしあの時、父がテレビを点けなかったら、別のチャンネルを選んでいたら、あるいは私がその時間、温泉に入りに行っていたら・・・見ていなかった可能性は十分ありました。例えあの時、彼を知ることがなくても、私は遅かれ早かれ必ず羽生結弦のファンになっていたと確信しています。でも当時シニアに上がり立てだった彼が、驚異的な速度で覚醒・進化しながら少年から青年へと成長していく過程をリアルタイムで見られたことは本当に幸運だったと思っています。それに羽生君のファンにならなければ、飽きっぽい私がブログなんて絶対やっていなかったでしょう（笑）
そして私自身、試練に直面した時、逆境が続いた時期、彼の演技と生き方にどれほど勇気とパワーを貰ったか分かりません。16歳という若さで被災地を背負い、どんなに過酷で理不尽な状況に立たされても、決して挫けず、誰も責めず、他者や境遇のせいにせず、卑屈にならず、言い訳をせず、常に真っすぐ前を向いて進んでいく彼の生き方、在り方はいつも私の模範であり指標でした。私よりずっと若いのに！
そして息を呑むような凄まじい演技に魂を揺すぶられ、自分も頑張らねばとモチベーションとインスピレーションを掻き立てられてきたのです。
結弦君
この世に生まれてきてくれてありがとう。
この世界はあなたには汚過ぎるけれど、あなたのスケートと生き方に励まされ、夢と希望を貰い、あなたを愛するファンが世界中にいることを忘れないで
外野の雑音なんて気にせず、どうか己の信じる道を邁進してください。
29歳のお誕生日おめでとう、私達のGOAT！
