相変わらず羽生君の情報は皆無。フォーラムの007、ディディさんとブルーさんが八方手を尽くして情報を収集しますが(この二人の情報集能力は秘密諜報員並みです)、何の便りもありません。
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「みんな聞いてよ、今日、今までに百万回は来ているスーパーに行って、いつものように日本食レストランの前を通ったの。でも今日はとっさにユヅのことが思い浮かんだのよ。ああ彼はいつもこういうものを食べてるんだなあって・・・どうやら私も悪化しているようね。
この悪夢のような待機のせいよ!!!神経がすり減らされるわ!!」
「チャオ、ブロッサム!!それは初期症状のひとつよ・・・気を付けなさい!!」
「あなたのベッドは既に用意したわよ!!!」
「ユヅリーテはひとたび感染すると、あっという間に悪化するのよ!!!」
「そうそう、それにユヅリーテに罹ると短期間で慢性化するのよ・・・
クリニックにようこそ、ブロッサム!!!あなたのベッドは準備出来てるわよ!!!」
「今日もやきもきする待機の1日になりそうね。何の便りもない・・・」
「分からないわね、プルーメ。私に言えることはここ数日間、私とブルーは日本の主要な新聞(今のところ11紙)と同期していて、スケートとスポーツに関するありとあらゆる記事とトップニュースをチェックして翻訳しているということだけよ。でもジュニア選手権とその他の選手の幾つかの記事しか出てないわ。今夜はカロリーナに関する記事もあった。でも上海ワールドの記事はほとんどない。ISUがエントリー選手を発表したら、何か動きがあるかもしれない。2月27日のユヅが赤十字のメッセンジャーになったという発表がユヅに関する最後の記事よ。ISU、JSF、あらゆるSNS、羽生結弦オフィシャルフォーラム(アメリカのフォーラム)・・・ブルーと一緒に目を皿のようにしてくまなく探しているけれど・・・一切沈黙したままなのよ!!」
「(驚愕!!)ブルー、ディディ、あなた達、秘密諜報員になろうと思ったことはないの???あなた達のような人材をきっと探しているはずよ!」
「トップシークレット!007&匿名特派員―日本スケ連が危険だから言えないわ」
「みんな、ISU公式ページに上海ワールドのエントリー選手が発表されたわよ。ユヅの名前もある」
「ビバ~!!!」
「このエントリーは正式なものだから少し安心したわ!!私達のスパイがユヅがカナダにいるか探り出すまでの間、ようやくリラックスできるわね(笑)」
「日本スケ連は面目丸つぶれにならないために沈黙しているのかしら???数日中に判るでしょう(たぶん)」
「(エントリーしたということは)確実に彼のフィジカルコンディションが良好ということでしょう?深刻な怪我があったらリストに名前はないはずよ!!おそらく、彼が出場したがっているということを意味しているのね。周知の通り、彼は出場したいと思ったら必ず出る(そして、出場したいと言うことは、すなわち勝ちたいということ)。
この際、日本スケ連はこのまま黙っていてくれたほうがいいわね」
「重要なのは良好なフィジカル/メンタル・コンディションでリンクに立つこと。そうすれば何とかなる。私達は全力で応援するのみ!」
「心臓がバクバクしてどうにかなりそう・・・男子は時差的にも問題のない時間帯みたいね。いつも通りRai(マンマ解説の国営放送)と(Raiで放送されない部分は)ロシアのライストで見ようと思うけれど・・・今回は本を捨てて、鉢巻を巻いて、旗を振って応援する!!!ユヅルが冷静で、彼の身体と精神が競技出来る万全なコンディションであることを願うばかり」
「ドキドキして心配が最高潮に達している・・・私はニースとフィンランディアに持って行った旗を取り出して応援するわ!!彼が万全な体調でありますように!!!ユヅのいないワールドなんて、ワールドじゃないわ!!!」
「ユヅ人形を忘れないでね!!!ありとあらゆる幸運のお守りを今から準備しておいて!!!準備は早いに越したことはないのよ!!!」