イタリア発「羽生結弦の革命―フィギュアスケートから新世界へ」プレスリリース

今朝、ディズニー+を開いたら、GIFTがありました!💕
日本のディズニープラスに入会した時のアカウント情報でログイン出来ました!アカウントは世界共通で、自分のいる国で利用可能なコンテンツを視聴出来るんですね。
子供の頃、クリスマスの朝起きて、枕元にプレゼントを見つけた時の喜びを思い出しました。😊

日曜日にミラノで開催される専門家がプロアスリート羽生結弦の軌跡をそれぞれの専門的観点から熱く分析する講演会「羽生結弦の革命―フィギュアスケートから新世界へ」のプレスリリースから、イベント説明の部分を抜粋して訳します。


プレスリリース

羽生結弦の革命
フィギュアスケートから新世界へ

2023年716日日曜日15時

ラトゥアダ・オーディトリアム(住所:corso di Porta Vigentina 15/A,  Milano

7月14日からDisney+で始まる「Yuzuru Hanyu Ice Story 2023 – ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome」世界配信と、2022年7月19日に羽生本人によって表明された彼の競技卒業一周年を記念し、満場一致で史上最高とみなされている羽生結弦のプロ転向後の軌跡を振り返り、分析する講演会がミラノのラトゥアダ・オーディトリアムで開催されます。
去る2月26日に行われた公演は、野球とメガコンサートの聖地である東京ドームで、3万5000人の観客の前で開催された史上初かつ唯一のフィギュアスケートのイベントでした。ショーの唯一の出演者であった羽生結弦は、従来のアイスショーのあらゆる観念を覆し、パフォーミングアートの新境地への道を切り開きました。
講演会はフィギュアスケート競技の世界最高の専門家の一人であるマッシミリアーノ・アンべージの分析から始まり、続いて日本研究者、作家、ジャーナリスト達が羽生の新らたな軌跡を辿ります。アマチュア時代にフィギュアスケート競技を永久的に変革した男は、昨年の7月19日以降、フィギュアスケートだけでなく、パフォーミングアート全般の世界、そして芸術そのものを変革し始めました。講演会は録画され、後日YouTube チャンネルhttps://youtube.com/@hanyuitalia9209で配信される予定です。

彼のような選手は他のスポーツでは「ゲームチェンジャー」と定義される。  歴史の流れを変え、自らの競技を進化に導いた選手。全ての若手選手達にとって避けて通れないある種の指標となる存在。彼らが上達するために模倣しようとする模範。彼が競技から引退した暁には、羽生の出現前と現役中のフィギュアスケート、そして引退後のフィギュアスケートを区別しなければならない。別のスポーツで彼に匹敵する人物を探すには、バスケットボールのマイケル・ジョーダンのような伝説の人物を引き合いに出さなければならない。

羽生結弦は、技術的万能と芸術的卓越を融合できる史上最もコンプリートで多様性に富んだスケーターの「最高の形」として歴史に刻まれる。もし「フィギュアスケートとは何か?」と訊かれたら、羽生結弦に思いを馳せずに答えることは不可能だと私は確信している。彼はただただ絶対的な規格外の選手であり、計り知れない価値を持つこの競技の財産なのだ。
マッシミリアーノ・アンべージ(KADOKAWA「氷上の創造者」2021年)
https://www.laltrogiappone.it/rassegna-2021/the-total-package-yuzuru-hanyu/ )


プレスリリースは4ページに及び、この後、羽生結弦のプロフィール、登壇者及び寄稿者のプロフィール、そしてこのイベントのためにイタリアのファングループが立ち上げた実行委員会のメンバーなどの情報が紹介されています。

PRの効果あってか、Milano Beat Radioがイベントのお知らせを掲載しています。

https://milanobeatradio.it/yuzuru-hanyus-revolution-16-07-2023/


イタリアのファンの企画力、行動力、人脈、そして愛情と情熱に圧倒されます!
実は最初は世界配信される7月14日に映画館を借りて、まずGIFTのライブビューイングを上映し、その後でマッシさん達に講演してもらう計画で、ディズニー+と交渉したそうですが、どうやら映像の権利を持っているのはディズニーではないようで、許可を得られず、世界配信2日後の日曜日(ファンはもう視聴を終えているはず)にトークのみのイベントを開催することになりました。

しかし、トークだけの会で既に3時間の予定ですがら、もしGIFT上映が許可されていたら、6時間にも及ぶイベントになるところでした!

講演会には、イタリア東西南北の各地からはもちろん、スイスやフランスなどヨーロッパの他の国からもFanyuが集まる予定だそうです。
しかもただのファンの座談会ではありません。登壇者と寄稿者には、各分野の錚々たる専門家が揃っています。

まず、登壇者の筆頭であるマッシミリアーノ・アンべージさんは、言うまでもなく、伊ユロスポを始め、様々なスポーツメディアで解説者を務める冬季競技専門のジャーナリストです。スケートリンクで育ち、もしスケートがなければグレていたと言うマッシさんは、フィギュアスケートを心から愛し、フィギュアスケートの化身である羽生結弦を深く愛し、尊敬しています。

バレリーナで小説家のアレッサンドラ・モントゥルッキオさん。彼女のBalleticYuzuシリーズはこのブログでも何度も翻訳させて頂いており、著書が何度も映画化されるような人気作家です。

そしてイタリア日本学会会員であるカルメン・コヴィトさんは作家/日本研究者で、彼女の著書「大人になったブス」は映画化され、その後、何度も舞台化されています。

寄稿者に名を連ねるのは、全国紙コリエーレ・デラ・セーラの記者で童話作家/小説家のコスタンツァ・リッツァカーザ・ドルソーニャさん。彼女の飼っている障害を持つ子猫をモデルにした童話「黒猫ミロ」シリーズはイタリアでベストセラーになり、海外でも翻訳出版されています。

ナポリ東洋大学の教授で日本研究科者キ゚アーラ・キドーニさんは、東京学習院の大学院で学び、ケンブリッジ大学で博士号を取得され、中国および日本の宗教と文化に関する専門誌科学委員会の会員を務めています。

そして、日本からはいつも能楽に絡めた見事な文章で素晴らしいエッセイを書いてくださる太田龍子さんが寄稿して下さることになりました。

講演会「羽生結弦の革命〜フィギュアスケートから新世界へ」のお知らせ|太田龍子

司会は、マッシさんの講演「トータルパッケージ~羽生結弦に捧ぐ」が行われたナポリ国立考古学博物館における日本文化フェスティバル「ジャパンウィーク」の主催者、日本文化協会L’ALTRO GIAPPONEの美術監督であるバルバラ・ワシンプスさんが務めます。

イタリアのファングループが全てを企画し、広い分野に人脈を持つ有能なメンバー達が奔走して実現にこぎつけました。

GIFTが世界配信されるとは言え、羽生君本人が来るわけでもないのに、イタリアでこのようなイベントが開催されるのは驚異的です。しかも、フィギュアスケート自体はイタリアでは全く人気がないのです。
日本では考えられないことですが、フィギュアスケートは世界選手権やGPファイナルのような重要な大会の結果すらテレビのスポーツニュースで報道されません。スポーツ新聞でもガゼッタ・デロ・スポルトが世界選手権の結果を小さく掲載する程度で、自国開催のグランプリファイナルですら記事になりませんでした(だから、ガゼッタが一面を割いて羽生君のバルセロナGPFの特集記事を掲載したのは異例中の異例だったのです)。全国紙に至ってはオリンピックしか取り上げません。他の五輪競技同様、メディアへの露出度が極めて低く、一般視聴者の目に留まる機会が殆どないため、フィギュアスケートがどんな競技なのか知らない人も多いのです。

イタリア連盟が昨年のファイナルをなぜ招致したのか謎ですが、おそらく2018年のミラノ世界選手権と2019年のトリノのファイナルが盛況だったので、フィギュアスケートの大会はお客が入ると勘違いしたのかもしれません。しかし、あれはフィギュアスケート人気ではなく、個人の人気であったことを理解すべきでした。
トリノのファイナルは言うまでもなく、ほとんどの人が羽生結弦を見に来ました。そして五輪女王のザギトワとロシア娘を見に来た層が特定数いたことも忘れてはなりません。

ミラノワールドは、私を含め、多くの人が羽生君が出場することを期待してチケットを買いました。そして、ミラノにはカロリーナがいました。男子の試合は羽生君の欠場でチケットを買っていた多くの海外ファンがイタリアまで来ることを断念しましたから、空席がありましたが、女子の試合は満席でした。そしてその多くはカロリーナを見に来たイタリア人のお客さんでした。

イタリアでは、カロリーナもフィギュアスケートというジャンルではなく、カロリーナ・コストナーという独立した別のジャンルです。そういえば、カロリーナが試合に出ていた頃は、彼女の試合はテレビも新聞も取り上げていました。

現在、イタリアではフィギュアスケートの競技会は悲惨なほどガラガラですが、カロリーナが出演するアイスショーは大盛況なのです。

今年2月にトリノのパラヴェーラで開催された「Cinema On Ice」
ショーのスポンサーSuzukiの車に乗ってカロリーナが登場するオープニングの様子

ロングサイド片側の大部分はオーケストラを入れるために販売しなかったようですが、客席側は3階まで満席です。

かたや
昨年12月のグランプリファイナル。会場は同じパラヴェーラ

試合かアイスショーかの違いではありません。
観客の見たい人がいるかいないかの違いです。
トリノのアイスショーの客席を埋めたお客の大半はスケートを見たいからではなく、カロリーナ・コストナーの芸術的で美しいパフォーマンスを見るためにチケットを買いました。それが、たまたま氷上でスケート靴を履いて実施されるパフォーマンスだったのです。カロリーナ人気はイタリア国内ですが、羽生君の場合は、地球レベルでこのような現象が起こっています。

カロリーナはイタリア人ですから、彼女を愛し、応援する自国民が大勢いるのは分かります。しかし、日本人の、そしてイタリアではテレビに映ることがほとんどないスポーツのアスリートが、これほど大勢のファンに愛され、彼らを突き動かしてこのようなイベントを開催させてしまうことは本当に驚異的です。

日曜日の講演、楽しみです!
講演は3時間の予定ですが、最初に登壇するのがマッシさんなので、止まらなくなって2時間ぐらいしゃべり続けそう😱😂・・・

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Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu