☆閉会式前の放送されたオリンピック16日間の毎日のハイライトより
実況
ゾーラン・フィリチック(Z)
マッシミリアーノ・アンベージ(M)
Z:17日、8日目
オリンピックの歴史が誕生した(笑)
M:歴史は2つあった。オリンピックの歴史が2つ誕生した
1つ目はフィギュアスケート男子シングル
羽生結弦
オリンピック二連覇
アメリカのディック・バトンによる1948年と1952年の二連覇以来、誰も成し遂げていたかった快挙だ
それからエステル・レベツカだ
(中略)
M:全く8日目は何て日だったんだ!(笑)
<閉会式>
☆日本選手団入場
M:日本の選手達だ
日本チームはこのオリンピックで飛躍的な成長を見せた
これまでの大会では日本は本当にごく僅かなメダルしか獲得していなかったけれど、今回はおそらく日本史上最強のチームだった。
これまでと違ったのは3つの金メダルを獲得した女子スピードスケートだ。
そして何よりも羽生結弦の驚異的な勝利があった。
おそらく彼はこのオリンピックにおける男子のカバーアスリートだ。
女子では(カバーアスリートの)候補は2人いる。
1人はレベツカ、もう一人はビョルゲンだ。それぞれ理由は違うけれど2人とも歴史を作った。男子では僕は羽生を推す。彼が象徴することによって
でも男女2人ずつで羽生とショーン・ホワイトにしよう。
Z:3人は優勝候補だったけれど一人(女性形なのでおそらくレベツカ)はサプライズだった
それも驚異的な。
こんな風に今大会では数多くのサプライズがあった。
多くの本命が優勝出来なかったオリンピックでもあった。優勝候補が4位というケースが多くあったし、本命の惨敗も数多く見られた。でもこれがスポーツなんだ。
いつも本命が優勝していたら、スポーツは面白くなくなる
☆オリンピック最終日2月25日のハイライト番組「Notte Bianca」から
エレナさんが動画を上げてくれました!
Grazie Elena!💛
出演者
司会
アレッサンドロ・アクトン(司会)
エリーザ・ディ・チランチスカ(E)(フェンシング五輪金メダリスト)
ゲスト
マッシミリアーノ・アンベージ(M)
ゾーラン・フィリチック(Skyチャンネルの名物解説者)
他
司会:それでは今大会のドラマについて話そう
マックス、君にとってのドラマは最も多くのメダルを獲得したマリット・ビョルゲンだと想像するけれど、他にも語りたいドラマはある?
M:日本の羽生結弦だ
フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した。
彼が最後に出場した試合は昨年の10月まで遡る。
技術的全能が卓越した芸術と融合する
トップだ。
<おまけ1>
☆マッシミリアーノさん、団体戦のジャッジングにキレる
実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)
(団体戦アイスダンスの6分間練習中)
M:イタリアは現在、深夜3時だ
どうせ誰も見てないだろうからこの際、好きに言わせてもらう
(アイスダンスの前に行われた女子フリーの試合について、回転不足とエッジエラーを取られる選手と明らかなエラーまたは回転不足が見逃される選手がいて、判定のバラつきが酷かったという話題)
M:団体戦の男子の試合も酷かった。
一つ目はルッツだ
もう一つの問題はステップまたは振付要素から跳ばなければならないショートのソロジャンプだ。これは必須要件だ。
注意して欲しいのは、今シーズンからルールのテキストが変更されたことだ。ジャンプの前にこの要素がないと、一貫してGOE-3だと読み取ることが出来る。
にもかかわらず、僕達はこの団体戦でステップのないソロジャンプに+2や+3が付いているのを目の当たりにした。
これじゃあ誰もステップを入れなくなるだろう。
だってジャンプの前にステップを入れたら当然
A:失敗するリスクが高くなる。なぜなら跳ぶのがより難しくなるからだ
<おまけ2>
☆スポーツ界の衝撃映像を紹介する番組Watts Zapの「Best of Olympics」の中にプーシャワーのシーンが!!!
エレナさんの動画です!
Grazie Elena!
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☆ソチシーズンのグランプリファイナルの頃、マッシミリアーノさんはパトリックや他のライバル達に対する羽生君の圧倒的なアドバンテージとして「ステップから4トゥループを跳べる」、「フリー後半に難しい入り方から跳ぶ3アクセルからのコンボ2本が鉄板」を挙げていました。
つまりパトリックや他の選手達はステップから4回転ジャンプを跳べない、またはステップからだと失敗するリスクが高いため、「やむを得ず」コンビネーションにして前半に跳んでいるのに対し(当時は4回転ジャンプは当然、前半に跳ぶものだった)、ステップから跳べる羽生君は前半に4トゥループをソロジャンプとして跳び、3アクセルと3ルッツ/3トゥループの3本のトリプルジャンプをボーナスの付く後半に跳ぶことで、ライバル達に対して基礎点の高い構成を組むことが出来ると。
ショートプログラムに4回転ジャンプを2本入れ始めたのは、確かロシアのコフトゥン選手だったと思いますが、マッシミリアーノさん曰く「ステップはないし、入れようというアイデアすらない」ジャンプだったので当時は容赦なくGOEでマイナスされていました。それでもトリプルジャンプよりは高い得点を持ち帰れるので、そういう戦略なんだろうと解説していました。
ここ数年、男子のトップ選手ではショートプログラムでもクワド2本がスタンダードになり、コンボとソロジャンプの両方でクワドを跳ぶ選手が増えましたが、基礎点上等というか、とりあえず跳ぶが勝ち的な選手が多いように思えます。でもジャッジの判定はコフトゥン選手の頃に比べていい加減になったというか、ジャンプ自体が綺麗だとステップがなくても+2を平気で付けてしまうジャッジが多く見られます(マッシミリアーノ曰く、陰謀論云々ではなくジャッジの意識の低さ、またはルールの理解不足の問題だと)。
アンジェロさんがいつも解説していることですが、GOEはプラス要素とマイナス要素の総合ですので、ステップがなくても(-3)、例えば空中姿勢やジャンプの幅と高さ、流れ、音ハメなどの他のプラス要素を満たしていて、結果的に-1ぐらいになるのはまだ理解出来ますが、難しい入り方をしていない時点で+3は有り得ないので(+3はプラス要素8項目中6項目を満たしていなければならない)、0でもおかしい。
来シーズンからGOEが11段階になりますが、ルールに書かれている内容に則って判定基準を統一して欲しいです。