先シーズンのフランス国際の翌週に配信されたマッシミリアーノさん&アンジェロさんのポッドキャスト「Kiss&Cry II」第3回から。
羽生君部分は既に抜粋・翻訳しましたが、ジャッジに関する話題も非常に興味深かったのでご紹介します。
例によって非常に長いので、抜粋・一部要約します。
出演者
フランチェスコ・パオーネ(司会)(F)
マッシミリアーノ・アンベージ(ジャーナリスト、冬季競技アナリスト)(M)
アンジェロ・ドルフィーニ(元ナショナルチャンピオン、国際テクニカルスペシャリスト)(A)
以前訳した記事の中間にあたる部分です。
F:ネイサン・チェンに関しては、視聴者の間で様々な議論が巻き起こった。
特にジャッジ全員が彼に与えたGOE+5についての質問が多く寄せられている。
例えば、もしネイサン・チェンではなく他の選手によって実施されていたら、評価は異なっていたのではないかという質問だ。
いずれにしても、僕は議論の範囲を広げたい。
というのは最近、メーガン・デュハメルが「テクニカルパネル内部でも、ある人がレベル4と判断したエレメントを、別の人の意見ではレベル2だったり、別の試合では全く同じエレメントがレベル3と判定されることは、ごく普通のことだ」と発言した。
そこでこの際、終わりのない批判と議論が巻き起こったフランス国際のテクニカルパネルの判定とジャッジの評価について掘り下げてみようじゃないか。
M:エレメントの判定に関しては既定された客観性が前提となる。
レベル4のスピンは全てのジャッジにとってレベル4でなければならない。何故なら選手はこのレベルに求められる難しいポジションや要件を実施しているからだ。
レベル4のスピンが別のジャッジとってはレベル2というのはあり得ない。
ジャンプの回転なら分かる。回転が足りているか、回転不足か意見が分かれるはよくあることだ。しかし、レベルに関しては議論の余地はあまりないはずだ。
そして、デュハメルのこの発言のそもそものきっかけとなったのは、抗議が殺到したフランス国際におけるある判定だ。
どの判定か?
ショートプログラムにおけるネイサン・チェンの3アクセルが転倒扱いにならなかったことだ。
僕の意見ではどう見ても転倒だった。何故なら体重が両腕にかかっていたからだ。
つまり手を付いていなければ、ネイサン・チェンは氷上に伸びていた。
ルールでは転倒か否かを判断する目安は体重の配分だ。この時、体重は両腕にかかっていた。
この話題からレベルやその他の議論に発展したわけだ。
僕は転倒か否の判定については、レベルよりも議論の余地があると思うけれど、ネイサン・チェンの3アクセルは転倒と判断されなかった。ザギトワのショートのエレメントでも同じことが起こった。この場合、ネイサン・チェンの3アクセルほど顕著ではなかったけれど。
いずれにしても僕は言いたいのは。レベル4のスピンはどのテクニカルにとってもレベル4であるべきだ。テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、テクニカルアシスタントについても同じだ。テクニカルによってレベルの判定が異なんてことになったら、ルールブックが何のために存在するの分からないということになる。
A:君が見ている世界は理想の世界だと言っておこう。
勿論、理論上はそうあるべきだ。ルールブックには明記されている。
ただし、僕が言いたいのは常に判定のグレーゾーンが存在すると言うことだ。
よく起こるのがジャンプの回転だ。角度によって分かりにくかったり、試合によってテクニカルの基準が甘めだったり厳しめだったりすることがある。
テクニカルパネルが寛大か否かで有利になる選手が変わることもある。
基本的に1つの試合の中では全ての選手に対しても同じ基準を適用するべきだが、それさえも難しいのだから、異なる大会で基準を統一するのは困難だ。
スピンに関してはトップクラスの選手達は皆レベル4になるように構築している。ステップについても同様だ。
スピンの場合、回転数、そして難しいポジションとそのタイプが認定されなければならない。
テクニカルの間で全く同じスピンのレベル判定に対する意見が分かることがあるのは何故か?
単純なことだ。
その選手が難しいポジションで2回転回っているか、あるいは1回転と3/4か判断が分かれるケースだ。ルールでは2回転しなければならない。しかし、そのテクニカルが難しいポジションに達した判断したポイントによって2回転未満か2回転以上か意見が分かれることはある。
勿論、テクニカル同士のこのような意見の食い違いは最終的なレベルを決定するために合意されなければならない。
ただし、1レベル程度の誤差だと思う。レベル4とレベル3とか。
あるテクニカルにとって、レベル4のスピンが別のテクニカルにとってはレベル2というのは非常に稀で特殊なケースと言わなければならない。
しかし、先ほども言ったようにグレーゾーンは存在する。
しかし、このような事は非常に稀なことだ。
ジャッジやテクニカル達は多くのセミナーに参加し、評価において可能な限り最大の一貫性を保てるように努力しなければならない。
我々がまだその域には達していないことは分かっているが、これが我々が目指すべき方向性なのだ。
ルールをよりシンプル化するという点においてISUは進歩したと思う。シンプルになれば誤審が減り、精度が上がる。
転倒については君の言う通りだ。
今回のような、いわゆるボーダーラインのジャンプでは時々起こることだ。
今大会では2ケースあったから多過ぎると思う。1つの大会で2ケースというのは普通はない。
今回のネイサン・チェンの3アクセルについては、転倒と呼ぶことが出来る。
しかし、矛盾するようだが、転倒の定義に関するルールも変更された。
僕が参加した多くのセミナーでも参加者の間で転倒か否かの意見が分かれるのだ。
ルールでは体重の配分となっているが、画像からどこに体重がかかっているのか判断するのは難しい。
体重の何パーセントが腕で何パーセントがスケート靴か?
そこで最近、ルールが少し修正され、これまでの体重の半分以上が腕などスケート靴以外の身体の部分にかかっているという以外に、「止まる」という一文が加えられた。つまり一種の「ストップ」だ。
例えば、ネイサン・チェンのケースではこのストップがあったが、ザギトワの場合にはなかった。
非常に際どいケースだが、僕は誤審ではなかったと思う。
この場合、テクニカルパネル3人の多数決で転倒ではないという判断が下された。
君が先ほど述べた理由により僕は転倒だと思うが、だからと言って誤審だと批判する気にはなれない。非常に際どい状況だった。
M:このようなケース、または類似ケースにおいて、テクニカルパネルの判定は全ての選手に対して一貫性がなけれならない。
A:勿論だ。少なくとも同じ試合の中では。
M:フランス国際の全ての試合をこの観点から分析すると・・・
A:それほど悪くはなかった(笑)
M:特に女子の試合におけるテクニカルパネルは非常に厳格だった。
これは氷の状況によって生み出された現象で、多くの選手が特定のジャンプの実施に苦戦し、多くのジャンプがエッジエラーや回転不足と判定された。
正直に言わせてもらうと、判定の許容範囲には一貫性があった。一人の選手、マライア・ベルを除いて。
彼女の全てのトゥジャンプは他の選手達と違って貴重品のように丁重に扱われていた。
勿論、回転不足と判断されたコストルナヤのショートの3アクセルなど、議論の余地のがある判定はあったけれど、全体的に女子の試合はマライア・ベル以外はテクニカルパネルの基準は統一されていたと思う。
(中略)
M:初日の氷は非常に柔らかく、スピードが出にくかった。
このような条件の氷はトゥジャンプのトゥや踏切のエッジに影響を与える。
特に正しい技術で跳んでいない選手達はエッジと回転において大きな代償を払うことになった。
トゥジャンプの技術がそれほど優れている訳でないコストルナヤが何故災難を免れたのか?
それは非常にスピードがあり、軽量だからだ。
体重の軽い選手はグレノーヴルのような氷を切り抜けることが出来た。
A:正直、このレベルの国際大会で氷の表面が最適でなかったことは非常に残念だ。彼らは究極難度のジャンプを入れたプログラムを滑るから、ベストな演技をするには、最適な条件のリンクが求められる。
氷は非常に柔らかかった。
柔らかい氷は、スピードは少し落ちるけれど、優れた弾性応答を得られるから通常、良いとされている。
しかし柔らか過ぎると、特にトゥジャンプの場合、ブレードが沈み過ぎて弾性応答を失う。
そしてスピードが出なくなることによって2つの致命的な影響を与える。
1つ目はスピードと滑らかな滑りを要する高難度ジャンプの実施が困難になる。
そしてより体力を消耗するから、プログラム後半が非常にきつくなる。
泥の中でサッカーのプレーをするようなものだ。
F:(視聴者からの質問)
ジャッジが職業ジャッジではなく、ボランティアであることが彼らのプロ意識の欠如にどれだけ関係していると思いますか?
M:関係はあると思う。しかし職業ジャッジ制にするのは不可能だ。それこそフィギュアスケートのシステムを根本から変えなければならなくなる。
グレノーヴルについて、僕に言えることは一つ。
僕にはジャッジの基準が全く理解出来なかった。
正直、何と言ったらいいのか分からない。
何故なら、彼らの評価は僕の評価とは全く異なっていたからだ。
何人かのジャッジにとってスケーティングスキルとトランジションにおいて、アリョーナ・コストルナヤはマライア・ベルより劣っていたとなると、何かの辻褄が合っていなかったことになる。
何人かのジャッジはベルと同等、何人かのジャッジは彼女より低い得点をコストルナヤに与えた。
これは現実の否定だ。
ほとんど地球平面主義(地球が丸いことを認めないこと)のレベルだ。
他のことならともかく、コストルナヤが最も客観性の高い2項目でベルより低い評価というのはあり得ない。
コストルナヤのショートプログラムは先シーズンからの持ち越しだ。だからより細部まで洗練され、繋ぎも豊かで、よく滑り込まれている。
しかし、より空白が多く、ショートほど滑り込まれていない、完成度において明らかに劣るフリーの演技構成点の方が高かった。こういう評価を見るとジャッジは僕とは別の何かを見ていると思わざるを得ない。他に説明のしようがないからだ。
そしてコストルナヤのショートの演技構成点がスケートカナダのトゥルソワの得点と同じなのを見ると、問題があるのは確かだ。それも深刻な問題が。
確かにトゥルソワのショートプログラムはずっと片足滑走だったし、それなりの評価には値する。しかし、コストルナヤと比べたら別のレベルで、小数点しか差がないというのはあり得ない。
だから僕は先ほどグレノーヴルでジャッジ達が用いた基準について全く理解できなかったと言ったのだ。
これは女子の話だ。
男子はもっと話にならない。
トランジションはケビン・エイモズが断トツで一番高い得点を獲得すべきだった。
しかし実際にはネイサン・チェンより1点低かった。つまり、何かがおかしいということだ。僕はこの評価を正当化出来る理由を見つけることが出来なかった。つまり、僕とジャッジ達とではルールブックの解釈が違うということだ。
おそらく、彼らが正しくて僕の方が間違っているのだろう。
A:確かに幾つかの評価には困惑させられた。
演技構成点を評価するのは簡単なことではないし、この意味において何かを変えるための方法が模索されている。数学的システムの変更も議論・検討され、ISUはPCSの係数を高く設定した場合、ここ数年間の世界選手権の結果がどう変わったかシミュレーションするといった研究も行った。そして、上位の選手達の順位はほとんど変わらないという結果がもたらされた。
そして当然、評価の方法も変えなければならない。
この点においても、随分前から議論され、様々な提案があったが、どれも採用されなかった。
その一つが、GOEを評価するジャッジとPCSを評価するジャッジを分けると言う案だ。
M:その案なら数年前のネーベルホルン杯で実験が行われたが、ジャッジの能力やレベルにバラツキがあり大混乱となり、実験は失敗と発表された。結果、この案は却下された。
A:確かに、簡単なことではない。
おそらくもっと急進的な選択が必要なのかもしれない。
問題は何か?
5コンポーネンツ全ての評価をフィギュアスケートのジャッジが行うと、どうしても評価にバイアスが掛かってしまう。
バイアスとは何か?
例えばこの選手はクワドを何本決めたからPCSは何点以上というようなフィギュアスケートのジャッジにある先入観のことだ。
僕達が何度も議論してきたように、この難度のプログラムを滑ったから、演技構成点はこのぐらいと言うように、技術点と連動して演技構成点まで上昇する傾向だ。
例えば、演技構成点の幾つかの項目は別の競技、または別分野の専門家に評価させるとか。当然、スケーティングスキルはフィギュアスケートのジャッジでなければ滑りの質や膝の伸縮、エッジワークなどを評価することは出来ない。
しかし、別分野出身のジャッジなら、成功したクワドの数や技術的内容に影響されることなく、純粋に振付、音楽の解釈、パフォーマンスを評価できるというメリットはあるかもしれない。
勿論、僕は非常に革新的な仮説を話していて、実現するとなると、ジャッジの種類を増やさなければならないし、簡単なことではない。
しかし、フリープログラムのGOE、スケーティングスキル、トランジション、音楽の解釈などを1人のジャッジがたった4分間で評価するのは本当に難しいことなのだ。
しかも、これほどの短時間で細部を確認し、細分化され、複雑で、そして誤差のあり得る各項目を評価するのは人間の能力の限界に近い。
僕達は何度も映像を見返しながら、時間をたっぷりかけて細部まで分析しているけれど、1つのプログラムを細部まで徹底的に分析するとなると、30分はかかると思う。
つまり、クロスオーバーが何回で、どのようなトランジションを何回入れているか確認するという作業だ。
4分間で全てを見る?ほとんど不可能だ(笑)
M:疑う余地はない。
頻繁に批判が起こるのは、ある項目につられて別の項目の得点まで上昇することだ。
A:勿論だ。そういったことは起こるべきではないし、残念なことだ。
M:PCSの幾つかの項目で主観が入るのは仕方がない。
しかしスケーティングスキルに主観が入る余地はないと思う。
スケーティングスキルとは滑りの質、エッジの使い方を評価する項目で、完全に客観的に評価されなければならない。
A:勿論だ。トランジションについても同様だ。オレンジやジャガイモを数えるとは言わないけれど、まあ似たようなものだ。
スケーターがエレメントとエレメントの間で何を、どのくらい行っているか?
クオリティは?
難しい技術的パッセージか否か?
そして得点のどの「Range」に相当するのか判断する。
しかし、先ほども言ったように1人のジャッジが5コンポーネンツ全てを評価し、スピンやジャンプの性質を理解し、全てのプラス/マイナス要件を考慮しながら全てのエレメンツのGOEも評価することは本当に難しいことで、考えるだけで頭痛がする。
だから君が求めるような正確な評価を要求するには、彼らを助ける何らかの補助ツールが必要だと思う。
F:(視聴者からの質問)ジャッジはまずPCS合計を決めてから、5項目に配分している印象を受けます。
グレノーヴでネイサン・チェンのトランジションが9.04だったのに対し、エイモズは7.93だったことをどう説明しますか?
A:ショートの方だね。
M:僕には説明出来ない。
最初に正直に告白したように、僕はこの大会のジャッジの評価基準を最初から最後まで理解出来なかった。
下位の選手達についても同様だ。
A:サマリンはエイモズより高い演技構成点を獲得した。
F:サマリンについては多くの質問が寄せられているから後でまとめて議論しよう。
M:サマリンについては説明不可能だ。
F:(視聴者からの質問)他の競技では大会後、ジャッジの仕事内容を査定する委員会が存在しますが・・・
A:フィギュアスケートにも存在する。
試合後、ジャッジが出した評価について議論される。各試合後で上級ジャッジであるレフェリーとテクニカルコントローラーがミーティングを仕切り、全ての得点について議論される。
例えば、サマリンの場合、1人のジャッジが7.5でそれ以外のジャッジは全員9点だったとする。僕の意見では7.5を出した唯一のジャッジが正しいと思うし、僕ならもっと厳しい評価を与えたと思う。
まあ、そんなことはともかく、だからといって、レフェリーは9点を出した残り8人のジャッジに同意するとは限らないし、皆でビデオを見て理解しようと努め、あらゆる議論が起こり得る。ジャッジ全体の仕事の内容を評価するジャッジ査定委員会も存在するから、こうした制度はある。
しかし、非常に難しい課題だ。僕達は自分達に出来るささやかな役割として、試合後。プログラムを分析し、要点を挙げて分かりやすく解説しようと努力している。
僕はジャッジと話す機会が度々あるけれど、ジャッジによって意見が真逆とまでは言わないけれど、それぞれに自分の考え、フィギュアスケートの見解があり、意見もかなり違っている。だから、ジャッジ内でも一貫性はない。
演技構成点がジャンプ構成や技術点に引きずられる傾向を憂慮しているジャッジも多くいるが、中には能力不足で、先ほどのプロかアマチュアかという話に戻るけれど、演技構成点を技術点と連動させてしまうジャッジもいる。
ジャンプを全部降りると、つまり見た目ノーミスだから、高い演技構成点という方が何人かのジャッジにとっては簡単で分かりやすいのだろう。
非常に残念なのは、能力と知識があり、常に最新版ルールを勉強している優秀なジャッジが、適切で正確な得点を出しても、多くの場合、それが少数派になってしまうことだ。
(この後、視聴者からの質問を受けてサマリンと彼がもらったPCSについてボロクソに酷評していますが省略)
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☆コストルナヤと言えば、トゥルソワと共にプルシェンコ・アカデミーに電撃移籍しましたね。
トゥルソワでもびっくりしましたが、コストルナヤはもっとびっくりしました。
ゴシップ好きのロシアメディアが例によって大騒ぎしていますが、二人とも北京金メダルを見据えて、このタイミングでの移籍だったのでしょう。
この移籍が成功だったのか否かの答えを出すのは、五輪シーズンの彼女達自身なのですから、外野がとやかく言うことではないと私は思います。
個人的にグレイヘンガウス氏以外の選曲、編曲、振付で彼女達を見られるのは嬉しいです。
グレイさんは編曲も振付も忙し過ぎて私はちょっと苦手。
イナバウアーとかアラベスクスパイラルとかせっかく美しい技なのに短すぎて堪能出来ないというか。
私はイナバウアーでリンクの端から端まで滑走して欲しいタイプなので。
トゥルソワはグレイグ・アームストロングのロミオ+ジュリエットなんですね。
彼女が演技する度にニースのロミオが脳内再生されそうですw
スケーティングが美しく、表現力も素晴らしいコストルナヤは王道クラシックプロを見たいですけど、どうなるでしょうか。
私は旧エテリ3(トゥルソワ、シェルバコワ、コスタルナヤ)の中で、トゥルソワは身体が成長してもその並外れた身体能力によってクワドを跳び続けられるのではないかと思っています(ただし、ラジオノワのように急成長したら分かりませんが)。
先シーズン、文字通り無敵だった3人の最大の敵はおそらく身体の成長なのでしょう。
ジュニアシーズンも含めると3シーズンの間、ジャンプを失敗する気配すらなかったメドヴェデワが今では2アクセルでさえ苦戦しているのを見ると、本当にそう思います。
だからこそ、絶好調だったシーズン(おそらくピークだった選手もいたんじゃないでしょうか)の世界選手権が新型コロナで中止になってしまったのは可哀そうでした。
もし北京オリンピックが数カ月でも延期になったら、金メダルの行方が変わるかもしれません。