新葉ちゃんは女子では個人的に一番注目して応援している選手です。
3Fが抜けるミスがありましたが、マッシミリアーノもアンジェロさんも新葉ちゃんの才能とポテンシャルを絶賛していました!
実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ
☆翻訳は抜粋・一部要約です
(6分間練習)
ア:第2グループの注目は今シーズンからシニアに参戦する若い選手だ
マ:ロシアのマリア・ソツコワと日本の東京の樋口新葉だ
日本のスケート界では東京のリンクはあまり有力な選手を輩出していない。佐藤有香がいるけれど、彼女は渡米しているし、両親のリンクで練習していたから特別なケースだ。一般的に日本の才能は別の地域で開花している。樋口は東京のリンクが輩出した選手で口の悪い者達は、このままそこに居たら将来の道は開けないと言っている。まあ、批判者達の言っていることだし、この少女はジュニア世界選手権でメダルを獲得している。皆の視線を釘付けにしながら
メドヴェデワが世界ジュニアで優勝した時、樋口はサハノヴィッチに次ぐ3位で表彰台に上ったけれど、この時、誰もがこの樋口がメドヴェデワとサハノヴィッチにスピードにおいて圧倒的に上回っていることに気が付いた。
ア:確かに驚異的なスピードで強烈なインパクトを与えた
ロシアの選手達に比べて勝ち札が1枚多い
勿論、ショートトラックじゃなくてフィギュアスケートだからコンポーネントには他にも項目があるけれど、彼女のダイナミズムは別格だったし、フルスピードを生かして跳ぶトリプルジャンプは爆発力があって、非常にスペクタクルだ。
彼女の本領が発揮出来ることを願っているよ。
この少女のポテンシャルは並外れているから
☆Miiさんが動画を投稿して翻訳を入れて下さいました。
ありがとうございます!
(演技前)
マ:東京出身の樋口新葉
前日本ジュニア女王、世界ジュニアのメダルも獲得している。
今大会がグランプリ大会でのシニアデビュー
今大会に出場する選手の中で、唯一2001年生まれの選手
ア:傑出したポテンシャルを持つ選手
6分間練習はあまりよくなかったけれど、試合で集中出来るか見てみよう
(試合中)
ア:2アクセル
マ:でも何て2アクセルだ!
ア:非常に高さがあった
クロスを挟んでステップ、非常に流れがあった。質の高いスケーティング
身体能力的に浅田真央より伊藤みどりに近い
筋肉のパワーと爆発力が傑出している
スケーティングの質は議論の余地がない
ア:コンビネーションジャンプに向かっていく
3ルッツ‐3トゥループ
ア:フリップがダブルになってしまった!
マ:ナンセンスなジャンプだ
ア:そうだね・・・それに入りのエッジも
マ:ゴールドよりひどい
(演技終了)
マ:僕が思うに問題はロンバルディア杯だった。
ベルガモで開催されたこの大会に出場して、(エッジが)今日よりもましだったフリップが認定されたものだから、ショートの固定エレメンツになってしまった。翻訳すると自殺行為だ
ア:そうだね・・・3ループにしていればもっと違う技術点を獲得していた
マ:TES40点だよ。でも今日はダブルになったからゼロ点になってしまった
樋口にとってフリップは昔から苦手なジャンプだ。
ア:エッジだけじゃなくてね
マ:だから僕には分からない、僅か0.20点のために何故ここまでフリップに固執するのか。基礎点+後半のボーナスを入れてもせいぜい0.2点とちょっとの点差のために・・・何故だ?
何の意味がある?
戦略で負けている、ゴールドも彼女もそうだ
ア:戦略にかけてロシアは誰からも学ぶ必要がない
メドヴェデワは3ループだ。これだけ言えば十分だろう
それで78点を獲得して高みから皆を見下ろしている
マ:それに例えフリップの代わりにループを入れたとしても、樋口より基礎点が高いプログラムを滑る選手は誰もいない。
僕には技術スタッフが迷走しているとしか思えない。誰の目にも明らかだ
このプログラムは冒頭でこのジャンプ、つまり2アクセルを跳ぶためには作られていない。
ここは3アクセルになる、OK?
そうでなければ全てのジャンプ要素を後半に入れていただろう
先シーズンは後半に3ルッツ‐3ループを跳ぶことに執着していたが中々決まらなかった。シーズンが進むにつれて構成を変えたけれど
選手の才能は疑問の余地がない、でもこれまでの選択肢には疑問の余地がある
プランナーに問題があるとしか説明しようがない
先シーズンはこの戦略ミスによって肝心な試合で同国の因縁のライバルに敗れた。
ア:僕達はゴールドやエドモンズの戦略についても同じ理由で批判してきた
多くの選手が3ループを選んで、いい結果を得ている
マ:(ループは)樋口にとっては+2が余裕で付くジャンプだ。ステップから跳べないなんて言わないでくれよ。そんなことは信じない
ア:それにこのスケーターには多大な資質がある
技術だけじゃない
若い年齢にも拘らずエンニオ・モリコーネの音楽を鮮烈に演じて見せた。心を打つ演技だった
決して簡単なことではないのに、彼女はそれをやってのけた。
欠けていたのは本当にステップからのソロジャンプだけだった
もし素晴らしい3ループを跳んでいたら・・・
2位か3位だった
マ:これは70点を越えるショートプログラムだ
(得点発表)
マ:PSC31.06はソツコワより高いけれど、正しい採点だ
ソツコワはエレメンツに集中していて抑えた演技だった
樋口は彼女を上回るものを披露した
だからこういう状況を目の当たりにするともどかしいよ
ア:本当にそうだ・・・ループをミスすることもあり得たかもしれないけれど、少なくとも戦略は正しかった
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☆ポッドキャストやFBのコメントから推測できるマッシミリアーノさんの(非常に分かりやすい)選手の好みは
溺愛→羽生君
お気に入り→ボーヤン、ツルスカヤ、新葉ちゃん
だと思います。
新葉ちゃんはジュニアの頃から注目していて、昨シーズン初めのポッドキャストでも絶賛していました。
3フリップが抜けたのは惜しかったけど、ジャンプ要素が1つなくて65点って凄いですね(お二人とも本当に残念がっていました。フリップについてかなり厳しいことを言っていますが、ループにしていれば70点越えで2位か3位に入っていたのに、ポテンシャルが卓越しているだけにもったいない、もどかしいとかそんな感じです。ノーミスなら間違いなく70点を越えますね
フリーで挽回して欲しいです
頑張って、新葉ちゃん!