OA Sportより「全日本選手権、羽生結弦と紀平梨花が好演技で首位」

OA Sportも早速記事にしていました。

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ファブリツィオ・テスタ(2020年12月25日)

今週末、2021フィギュアスケート全日本の会場である巨大なスポーツ施設、長野(日本)のビッグハットに静粛な注目が注がれた。

初日は2度のオリンピックチャンピオン、羽生結弦のシーズンデビューに注目が集まった。
エイリアンはロビー・ウィリアムズの「Let me entertain you」のシンコペーションのリズムに乗せてどんどんクレシェンドしていく見事な初演技の主役になった。

最初は少し緊張していたが、4サルコウと4トゥループ/3トゥループのコンビネーションで前半を飾っった。長い間試合がなかったので当然だが、どちらの要素もいつもほど流れがなかった。そして後半のボーナスゾーンで非常に難しい一連のステップから実施された素晴らしい3アクセルの後、ブライアン・オーサーに師事する選手は文字通り解き放たれ、狂ったようなトランペットの音だけが連続する楽曲中、最も難解な小節に実施された、複雑で多彩で複雑なフットワークで装飾された真の傑作を爆発させた。

この意味においても、ハーモニーがより混沌としたセクションでさえ、「整頓」してみせるこのスケーターの技巧を見るのは本当に素晴らしい感覚である。

途中、テクニカルパネルから説明不可能な無効判定を受けた足替えシットスピンで何点か失ったにもかかわらず、仙台の青年は、技術点、演技構成点で他を上回り、100点の大台を超えて103.53点(56.21、47.32)を獲得した。

5点差で2位につけたのは4サルコウ/2トゥループ、単独の4トゥループ、3アクセルが散りばめられたクリーンな演技の作者、将来有望な鍵山優真である。綺麗に実施されたジャンプによって98.60 (56.04, 42.56)まで点を伸ばし、オリンピック銀メダリストの宇野昌磨を4点上回った。宇野は注目に値する4フリップと3アクセルを決めるものの、4トゥループの転倒で失速し、コンビネーションのセカンドジャンプを跳ぶことが出来なかった。この致命的なミスによりステファン・ランビエールの教え子は94.22 (49.08, 46.14)に甘んじることになった。

(以下省略)

 

女子シングルで断然説得力があったのは、全大会の覇者、待ち望まれた紀平梨花である。

今シーズンからステファン・ランビエールの元に移籍した日本の選手は、ジェニファー・トーマス作曲「The Fire Within」の旋律の乗せ、3アクセル、珍しく着氷が少し乱れた3フリップ/3トゥループ、ボーナスゾーンの3ルッツ(両手上げ)に飾られた期待以上のショートプログラムを披露した。

3つのスピンの内2つでレベル4を獲得し、彼女もステップシークエンスが素晴らしかった。

昨シーズン四大陸選手権女王は79.34 (44.14, 35.20)を獲得し、直接のライバル達を大きくリードした。

(以下省略)

 

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☆羽生君のプログラムはトランジションも凄かったです。

実質、ずっとステップやターンが休みなく続いていて、漕いでいるところが全然ない!

驚異的です。

4サルコウの前のステップも凄いです。

 

今シーズン初戦の梨花ちゃんも素晴らしかった。

以前にも書きましたが、私はここまで試合をする機会が全くなかったスイス勢、さっとん、羽生君は、地方大会やNHK杯に出場した選手達に比べて試合勘と言う点において不利だと思うのですが、梨花ちゃんの最近の安定感は目を見張るものがあります。プログラムも昨シーズンに比べてトランジションがより豊かですし、選曲も素晴らしい!

フリーも楽しみです。

 

さて、しつこいと思われるかもしれませんが、納得が行かないので、再び羽生君のスピン0点問題の話題に戻ります。

これまでに複数の有職者、元ジャッジが理由を考察をしています:

杉田秀男氏(元国際ジャッジ)
おそらく直前のシットツイヅルがスピンと見なされ、レベルの要件を満たしていないと判断された

 

織田君
おそらく直前のシットツイヅルがスピンと見なされ、レベルの要件を満たしていないと判断された

 

小塚君
シットツイヅルがスピンと見なされた
あるいは基本姿勢で2回転していないと見なされた、のいずれかの可能性

 

本田武史さん
シットスピンの腰の位置が規定より高く、回転として見なされていない、のかもしれない

 

岡崎真氏(ISUテクニカルスペシャリスト)
足換え前と後のいずれのバリエーションでも2回転していないと見なされた

 

無良君
分からない

 

私は腰の位置が高過ぎたというのは違うと思います。
もっと高いポジションでVすら付かず、加点まで貰っているスピンを私は幾つも見たことがあります。

そしてスピンの判定を巡って専門家の見解がこれほど分かれ、誰も明確な理由を断言出来ないということは、一目で分かる明らかなミスではなかったということですよね?

それほど分かり難いミスをテクニカルパネルはわざわざ探し出したということですか?

疑わしきは選手に有利に判定するというルールがあるはずですが。

ショートプログラムでは男女含め、もっと疑わしいエッジや回転(しかし認定された)を私は幾つも見ました。

全選手に対して同じ判定基準が適用されていましたか?

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu