イタリアのスポーツメディアOA SPORTの記事です。かなり踏み込んで書いてくれています。
原文＞＞
ファブリツィオ・テスタ（2023年11月21日）
日本で非常に深刻なことが起こている。史上最高のスケーターである羽生結弦は、自国週刊誌の破廉恥な報道によって、彼な完全にプライベートな領域を踏みにじられた。彼らは以前にも、既に彼のプライバシーに土足に踏み込んだことがある。
これは最も理不尽なエピソードの一つである。8月4日、2度のオリンピックチャンピオンは自身のXアカウントで、結婚したことを発表し、妻（一般人、つまり有名人ではない）に関する情報は何も明かさなかった。しかし、このニュースはメディアの病的で恥ずべき好奇心を引き起こし、発表直後から、アスリートの自宅に押し寄せ、彼の日常生活を妨害し、文字通り手段を択ばぬストーカー行為を開始したのである。事実上、マスメディア全体（ジャーナリストからパパラッチまで）が、最悪の状態であり、彼の妻である可能性のある女性達を尾行・監視し、強引に取材するという、あらゆる種類のストーカー行為を生み出したのだ。全ては下劣なゴシップのネタにするためだ。
仙台の天才にとって耐え難い状況になり、11月17日、彼はXに予想外の内容を投稿した。要約すると、羽生は元パートナーと離婚したことを伝え、Team Sirus（彼のマネージメント会社）が公表した文書を通して、彼と彼の家族に対するストーカー行為を止めるよう求めた。
羽生によって書かれた言葉は他に解釈の余地がない。羽生はこう述べた。「互いを心から尊敬し、大切にしていく覚悟を持って結婚いたしました。それぞれを守るために様々なことを考えながら共に乗り越え、過ごしてきました。そんな生活の中で、お相手は、家から一歩も出られない状況の中でも、私を守るために行動し、支えてくれました。現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷とストーカー行為、許可のない取材や報道が成されています。生活空間においても、不審な車や人物に徘徊されることや、突然声をかけられることもあります」
そして、結弦は核心に入った。「しかし、私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした。このような状況が続いていく可能性と、一度改善されたとしても再びこのような状況になってしまう可能性がある中で、これからの未来を考えた時、お相手に幸せになってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから、離婚をするという決断を下しました。これからは、お相手、そのご親族や関係者の方々、私の親族、関係者に対しての誹謗中傷、無許可の取材、報道等、迷惑行為はおやめください。 この先も、前に進んでいきます。これからも、よろしくお願いいたします」
このニュースに対する反応は決して褒められるものではない。最初の騒動を引き起こしたまさにそのマッドマシン（下衆メディア）が、スケーターに対して新たな正面攻撃を開始し、彼の道徳性を疑問視し、最初の難関で妻と別れる決断を厳しく批判したのだ。他のメディアは、そもそも不適切な行為を始め、不穏な空気を生み出したのは一部のファンであると主張して彼らを批判した。
しかし、視界を更に広げる必要があるのかもしれない、世界的スターであり、清廉潔白の生きる模範である結弦のようなレジェンドが、彼を精神的に追い詰めるこのような状況に何故たった一人で放置されたのか、その理由を問うべきだろう。（歴史が教えているように）、多大な潜在的危険性を含んでいたこのハラスメントを止めるために管轄当局は何かしてくれたのか？誰が裏で糸を引いているのか？よりによって何故彼なのか？
こちらは記者のファブリツィオさんのツイート
イタリアはプライバシーの侵害や人権侵害に敏感な国です。空き巣や強盗といった犯罪が日本よりずっと多いにも拘わらず、マンションのエントランスや路上に監視カメラを設置しようとすると、必ず「プライバシーの侵害」と大反対する人達がいて、なかなか設置出来ないほどなのです。そんな国のジャーナリストやファンには今回の件はさぞ異常に映ったでしょう。これはマスメディアによるあり得ない人権侵害に他なりません。
日本のメディアの皆さん
羽生結弦のグローバルレベルの知名度と人気を舐めないで欲しい。
世界の有力新聞や主要メディアのジャーナリストの中にも彼の熱烈なファンがいます。
あなた方がやっている事は、日本におけるメディアの低俗さと人権の尊重に対する意識の低さを世界中に知らしめる行為です。同じ日本人として本当に恥ずかしいので、すぐにやめて頂きたいです。
☆本ページはプロモーションが含まれています
