オリンピック開催中、毎晩放送されていたその日のハイライトを紹介する番組「Notte Bianca」より
男子ショートのあった2月16日の放送です
出演者
司会
アレッサンドロ・アクトン(司会)
エリーザ・ディ・チランチスカ(E)(フェンシング五輪金メダリスト)
ゲスト
マッシミリアーノ・アンベージ(M)
ゾーラン・フィリチック(Skyチャンネルの名物解説者)
他
☆左から2番目のゾーランさんはミラノ世界選手権で優勝選手のインタビューを担当していました
司会:マックス、エリーザは特に思い入れのあった女性アスリートが遂に金メダルを獲得した24時間前のペア試合に感動し、イタリアのメダル獲得にも湧いたけれど、何といっても一番感動したのは羽生だよね
この偉大なスケーターについては後で詳しく振り返るけれど
M:圧倒的に規格外の選手でショートを終えて首位に立った
ライバルも強力だから金メダルを獲得するのは簡単なことではないけれど
(中略)
司会:それでは羽生の話で番組を美しく締めくくろう
エリーザ、「完璧」について話そうか
マックス・アンベージがこのオリンピックの最も強く重要な選手で「完璧」を紹介してくれる
M:僕はここにゾーランがいてくれて嬉しい。
僕達はショーン・ホワイトについて長々と話をした。
メディアという点におけるショーン・ホワイトの存在は、フィギュアスケートの場合、羽生結弦だ。
地球上のあらゆる大陸において驚異的な名声を誇る日本人
何故なら彼は生きた伝説で、史上最強のスケーターだからだ
彼は技術的全能と卓越した芸術を融合する
そして、君達が今ビデオで見ている結合体が生み出される
ある種の「完璧」だ
スケート靴を履いた芸術
勿論、まだ金メダルが決まったわけはない。
彼は2014年に既に金メダルを獲得している。現時点で1位だけれど数か月間、怪我で練習が出来なかった。
ただただ規格外の選手
僕達は今、彼のショートプログラムのパッセージの一部を見ているけれど、何一つ偶然に任せている部分がない。ただただ完璧だ。
非の打ちどころのないジャンプ要素、見る者を引き込むステップシークエンス、常に音ハメしている
☆熱弁するマッシミリアーノさん
M:これ以上のものを見るのは難しい
これは4サルコウの前のステップだ。
彼は非常に難しい入り方から4回転ジャンプを跳んでいる
バックカウンター、ロッカー、スプレッドイーグル、ジャンプを実施してすぐにまたイーグル
みんな、歴史を振り返ってもこれほどのものを目にしたことはほとんどない
当然のことながら、これほどの難しい入りと出からジャンプを実施すると、エネルギーという点において消耗が激しい。
だからトップのコンディションでなければならない
そして誰も羽生結弦の正確なコンディションを知らない。
今日は並外れていたけれど、明日はよりハードになるだろう
何故ならフリープログラムは4分半マイナス10秒だからだ
だから最初から最後まで滑り切るにはトップコンディションである必要がある
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☆実際はトップコンディションどころか、マッシミリアーノさんが言うように「片足が不自由で50パーセントのコンディション」だったんですね😢
思えば羽生君は世界選手権も2012年に初出場した時から万全だったことがほとんどないんですよね・・・それも普通の選手なら欠場を考えるような深刻な怪我や状態
膝や足首を負傷していたり、リスフランだったり、手術の傷が癒えてなかったり・・・
でも彼はどんなにコンディションが悪くても、いつもひた隠しにしているから😭
他から情報が洩れて万全から程遠い状態だということを事前に知って観戦したのは2013年のロンドン世界選手権だけです(あの時は五輪の枠取りもあって、もう胸が張り裂けそうになりながらテレビ観戦していました)
だからいつも、今回の五輪もそうだったけれど、大会が終わってから事実を知って「え・・・!!!そうだったの!!!😱😱😱」と驚愕させられるパターン・・・
今回のオリンピックで彼がなした遂げたことは、「驚異的」とか「快挙」と言う言葉ではとても片づけられない、彼の強い意志の力が起こした奇跡だった思います
12月に放送されたポッドキャストのマッシミリアーノさんの印象的な言葉を思い出します。
「世界中で彼ほど奇跡を起こすことに慣れている男はいない。
だから彼に不可能なことは何もない。本当にそうなんだ」
全日本が間近に迫り、羽生君の怪我の回復が遅れていてまだ氷上練習が出来ていないとスケ連の小林さんが発表した直後のポッドキャストです。
この時、アンジェロさんはどうやら途中から泣き出したようで、言葉が途切れ途切れになっています
本当に「世界中で一番奇跡を起こすことに慣れている男」ですね
ポッドキャストKiss&Cry第10回「奇跡を起こせる男・・・」
視聴>>
(羽生君について話しているのは1:50:05ぐらいから)